2008年6月15日 (日)

祝・副都心線開業

月曜からずっと働き続けてきて終末…いや週末になるともうくたびれ果ててしまい、今日は一歩も家を出ずに寝倒してやろうかとか、寝床のなかで本を読みまくろうとか、そんなことを考える。でも平日は働きづめで週末は引きこもりというのもつまらない。しかも今日は東京メトロ副都心線の開業日。家に引きこもってはいられないのだ。というわけで副都心線に乗りに行ってきた(馬鹿まるだし)

田園都市線渋谷駅ホームに降りるとすでに副都心線乗り場への案内板が設置されており、ホームの中ほどに副都心線への階段が…エスカレーターを降りて真新しい通路を歩いていくとここは副都心線渋谷駅改札。おお、渋谷から池袋を通って和光市や飯能まで行けるぞ。


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だだっ広い地下ホームには人、人、人…そんなに人気があるのか副都心線。東京メトロ10000系が入線してくるたびにデジカメとケータイを持つ手が伸びる、伸びる、伸びる! ま、それはともかくまずは列車に乗らなくちゃいかん。というわけでやってきた各駅停車に乗って出発進行。おお、新品車輛だ。吊革も座席も新品。適度に満員の車輛は走る。それにしても新型車輛は加速がいいねえ。スーッと走り出したらあっという間にトップギアって感じ。こんどは急行に乗らなくちゃ(笑) 

渋谷から明治神宮前、北参道を経て新宿三丁目に到着。ここでたくさんの人が降りて行く。新宿駅から離れている伊勢丹もこれで勢いを盛り返すのかも。東新宿を経て西早稲田で降りる。昨夜の『タモリ倶楽部』で紹介されていた「壁から生えている椅子」を見物するのである。人目をひく椅子なのでみんな写真を撮っている。「これこれ、昨日『タモリ倶楽部』に出てた」という声もちらほら。マニア番組の王道だな、まったく。私もしっかり座ってきたが思いのほかしっかりしていて、ベンチに座り込むのが辛い腰痛持ちの人にはいいかもしれない。

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ここは急行通過駅なので急行が凄い勢いで走りすぎるのを眺めてから、次にやって来た各駅停車で雑司ヶ谷に降りる。暫くホームをうろついてから今度は池袋へ向かう。ホームの椅子があの西早稲田にあったものと同じだ。そうか、西早稲田ではこれが壁から生えているのかあ…

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さてやって来ました急行列車。これに乗って渋谷まで直行だ。おお速い速い! いやあ加速が良いなあ。新宿三丁目の次はもう渋谷。さて私もここらで10000系の写真でも撮るか、と歩き出したが、撮影スポットには黒山の人だかりでなかなか思うように写真が撮れない。ちょっと前まではこういう場面には鉄ヲタしかいなかったのだが、電車ブームとケータイ撮影の普及でオジサンオバサンや若い女性もたくさんいて、なんかヘンな感じ(笑)それでもなんとか写真を撮った。それでも10000系じゃない西武6000系や東武9000系がやって来て拍子抜けしたりする。乗り入れ路線だからなあ。それにしても同じ乗り場に東京メトロと西武と東武の列車が入れ替わり立ち替わり入線してくるのが面白い。なんかどこかで見たことがあるなあ、と思ったら名鉄名古屋駅のホームみたいだ。


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いまのところ渋谷駅が終着駅なのだが将来は東急東横線乗り入れに備えて2面ホームで4線(1番線〜4番線)を使うことになる。しかし当面は両端の2線(1番線と4番線)のみ使用なので2番線と3番線はこういうふうになっている。遺跡発掘現場か(笑)

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透明なアクリル板が効果的に使われていたり、ホームから改札まで吹き抜けになっている箇所があったりして開放感のある駅になっている。うーん、面白いぞ東京メトロ副都心線。

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2008年4月 2日 (水)

どこまで続く『鉄子の旅』

上野駅で『鉄子の旅プロデュース 日本縦断弁当〜こだわり東日本編』を買った。それにしても長い名前だ。

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中身はこんな感じで、おかずのメインは山形県のいもこ煮(牛肉、里芋、ねぎ、こんにゃく)だそうな。菜の花の辛子和えやいぶりがっこといった意表を突いた脇役もいい感じ。目玉は駅弁には珍しいアンコウの味噌煮。ぷりぷりした食感が面白かった。デザートのずんだ餅がとっても美味しかった。でもこの弁当の良い点は、ゴマを散らした白米が美味しいということ。名前負けしない駅弁でした。

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ちなみに包装紙に描かれたJR久留里線下郡駅はホントにこんな駅です。

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2008年3月25日 (火)

ノルウェーの森

東海道線のJR吉原駅から岳南鉄道という地方民鉄に乗り換える。岳南鉄道吉原駅はまるで古い倉庫みたいな駅舎。

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京王電鉄から譲渡された車輛は街のなかをゴトゴトと走る。まるで東急世田谷線の雰囲気だ。車窓からは家並みに富士山が見え隠れして楽しい。

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発車のベルが鳴り終わっても駅員がホームの後方を見て声をかけている。なんだろうと思ったら杖をついたおばあちゃんがのそのそと乗ってきた。こういうところがローカル線の良いところなんだよなあ。

終点の岳南江尾駅はおんぼろ駅舎の無人駅。前面が緑に塗装された車輛と赤に塗装された車輛が走っているが、こうして並んでいると『ノルウェーの森』を思い出す。後方を斜めに走っているのは東海道新幹線。車窓から岳南鉄道が見えるんだなあ。こんど東海道新幹線に乗る機会があったら注意してみよう。

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2008年3月16日 (日)

堤さんちの都合?

最近乗った路線……東武東上線、東武越生線、西武豊島園線、西武有楽町線、西武山口線、西武西武園線、京王競馬場線、多摩都市モノレール線……ようやく西武線は西武秩父線を残してすべて乗りつぶし完了。京王線もこれにて完了。これより東武線乗りつぶし大作戦は、東武野田線、東武伊勢崎線、東武小泉線、東武佐野線、東武桐生線、東武宇都宮線、東武鬼怒川線と、北関東方面鉄路網へと進撃を開始する。

それにしても西武線の乗りつぶしにはひと苦労であった。なんなんだ、あの無秩序な路線は? 西武新宿線と西武池袋線はいいとして、西武多摩湖線、西武山口線、西武国分寺線のあたりの無秩序さときたら…地元住民は慣れているのかスイスイと乗り換えていたが、私は時刻表と路線図を見比べて神経使ったぞ(笑) まあ西武グループの事業と連動してるんだろうけどね(笑) 

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京王競馬場線は東府中から伸びているたった一駅の盲腸線だが、さすが競馬ファン御用達の路線らしく、8輛編成の長い列車が停まるホームは、それはそれは長くて広々としていました。レースが終わった頃に行くとあまりの寂しさに感無量でしたが…

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2008年2月17日 (日)

JR香取駅のダルマ駅舎消滅

JR成田線香取駅の駅舎は、廃車になった貨車を代用して作られた、いわゆる「ダルマ駅舎」として知られている。成田線と鹿島線の分岐する駅なのに無人駅。おまけにダルマ駅舎という不思議なスポット。

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ところが先日、成田線香取駅に降り立ってみて驚いた。
駅舎が新しくなっている! 
赤壁、格子窓の駅舎で、近くにある香取神宮をイメージしているらしい。ダルマ駅舎のほうが味わい深くてよかったのだが、案外地元では不評だったのかもしれない。とはいえこれもどうかと思うんだけどね(苦笑)

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2008年2月16日 (土)

旅の終わり

山形鉄道、福島交通飯坂線、阿武隈急行線乗車ミッションを完了した私は、いよいよ東北の旅を終えて東京へ向かう。最後の旅は磐越東線乗車ミッションである。

朝早く福島を離れて郡山へ向かう。郡山駅は東北新幹線、東北本線、磐越東線、磐越西線、水郡線が分岐するターミナル駅。水郡線もそそられるのだが今日は磐越東線でいわきまで向かうことにした。今日は期間限定運行の『快速あぶくま』が走っているからである。発車まで時間があったので駅ホームを散策。水郡線車輛は最新鋭のキハE130系である。ごらんのとおりカッコイイ車輛だ。

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こちらは停車中の磐越西線719系「あかべぇ(赤べこ)」仕様。決して日本テレビのキャラクターではない。

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それにしても郡山駅構内はとても広い。これだけ広いと壮観である。

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『快速あぶくま』…といってもキハ110系なのだが…に乗って福島牛弁当を食べる。米沢牛弁当よりもあっさりしているがなかなか美味しい。快速列車なので停車駅は郡山、三春、船引、大越、神俣、小野新町、小川郷と終点のいわきだけ。各駅停車ののんびりさも良いが、典型的なローカル線なのにびゅんびゅん飛ばすのも気持ちが良い。うららかな陽射しが暖かく、私は車内が空いているのをいいことに、ロングシートに寝転んで空を眺め乍ら揺られていた。

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いわき駅まで来るとそろそろ首都圏が近い。なにしろ見慣れた常磐線車輛が走っているのである。ロングシートでうとうとしているうちに列車は水戸に到着した。水戸駅からは鹿島臨海鉄道に乗り換える。この路線は水戸を出てからずっと高架線を走るので眺めが良い。新鉾田を過ぎて北浦湖畔、大洋、鹿島灘あたりは霞ヶ浦がよく見える。車中、いわき駅で購入した『いわきウニピラフ弁当』を食べる。ウニがふんだんに入ったピラフなのだが、温めるとより美味しいかもしれない。

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もうここから先は適当に乗り継いでいくことにした。鹿島神宮駅からJR鹿島線に乗り継いで潮来を過ぎて香取で成田線に乗り換える。成田から常磐線の我孫子へ向かう頃にはだいぶ陽も傾いてきた。我孫子駅についたらもう首都圏である。あとはだらだらと上野まで行くだけだ。

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年末年始の東北鉄道旅、これにて終了。
おつきあいいただいたみなさま、どうもご退屈さまでした(笑)

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2008年2月14日 (木)

福島交通飯坂線〜阿武隈急行線

雪の米沢から戻った私はすぐに福島交通飯坂線(以下、飯坂線)に乗らねばならない。ああ忙しい。福島駅から少し歩いたところに飯坂線乗り場がある。飯坂線は福島から飯坂温泉を結ぶ9.2キロのローカル線。車輛は東急7000系である。かつて東急目蒲線(懐かしい)や東急こどもの国線で走っていた車輛だ。

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飯坂線は福島市郊外をガタゴトと走りあっという間に飯坂温泉に到着。このまま折り返してもいいのだがせっかく飯坂温泉に来たのである。アレを見に行かなければならぬ。そう、飯坂温泉といえば『ホテル聚落』。私たちの世代には懐かしい深夜のテレビCM「聚落よ~ん」でお馴染みの『ホテル聚落』である。

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摺上川沿いにホテルや旅館が建ち並んでいるが、すでに廃墟と化している建物も目立つ。建物が大きいだけに廃墟ぶりが凄まじい。

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正月の温泉街は閑散としているがそんなことはどうでもよく、とにかく『ホテル聚落』にたどり着くために歩く。ようやく『ホテル聚落』の前に立った。うーん、もっと俗な風景を期待していたのだが、なんだかつまらないなあ(笑) 

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さてこれで目的は達成された。ふたたび飯坂線に乗り福島へ戻る。ここから私はどうするのかというと、阿武隈急行線に乗らねばならない。ああ忙しい。

阿武隈急行線は飯坂線の反対ホームから発着する。改札は同じなので切符売り場は飯坂線と阿武隈急行線の二種類があるのだった。

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阿武隈急行線の8100系に乗って夕方の福島を後にする。私が乗ったのは途中の梁川駅行きなのでそこから先は乗り換えになる。市街地からやがて山の中を通ったり平原を通ったりしてなかなか風情のある路線。阿武隈急行は福島市~伊達市を経て宮城県に入り、角田市からJR東北本線の槻木駅まで行く。さらにこのまま東北本線に入って仙台まで行くのである。途中、高子という駅に停まるのだが、私の友人に高子というやつがいるので駅名看板を撮影。あとで見せたら面白がっていた。

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閑話休題…って全編閑話だ(笑)…秘境駅として名高いあぶくま駅を過ぎる頃から車窓はとっぷりと闇に包まれた。そのまま仙台に到着し、ようやく山形鉄道と福島交通飯坂線、阿武隈急行線乗車ミッションを完了。さすがにおなかがすいたので、仙台の駅前の路地裏でラーメンを食べ、東北本線に乗って福島に戻る。ああ、なんとも忙しい一日だった。

おまけ 飯坂温泉にいた犬

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2008年2月10日 (日)

山形鉄道〜米坂線

福島駅周辺は雪がまったく無い。市内に用事はないので朝早くから宿を出て駅へ向かった。あたりはまだ夜が明けきっておらず吹く風も冷たい。7:12福島発米沢行きに乗り早朝の奥羽本線を走る。笹木野から庭坂に至ると車窓の風景はすっかり山の中に変わる。赤岩の駅はなんとも凄まじい。こんなところで乗り降りする客がいるのだろうか? 年末に続いてふたたび訪れた米沢駅構内は雪に覆われていた。ほんと、福島から1時間足らずなのに全然雪の量が違う。

さて私はここからどこへ向かうのかというと…山形鉄道フラワー長井線に乗るのである。米沢から数えて4つ目の赤湯駅から山形鉄道に乗り換える。跨線橋を渡ると山形鉄道のYR-880スウィングガールズ号が停まっていた。そう、ここはあの映画『スウィングガールズ』(2004)のロケ地なのだ。駅舎にも車輛内にも、ここが『スウィングガールズ』のロケ地であることをアピールしまくっていた。映画のなかにも山形鉄道が登場するのだ。

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山形鉄道YR-880スウィングガールズ号は一面の雪のなかを走る。なんとものんびりとしたローカル線でほのぼのしてしまう。ああずっとこの列車に乗っていたい…JR米坂線の今泉駅を過ぎて終点の荒砥駅に到着。早朝の荒砥駅は雪に埋もれて静かだった。ここから私はまた折り返して今泉駅に向かうのである。

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今泉駅は鉄道ファンには有名な駅だ。鉄道に関する著作で知られる紀行作家の宮脇俊三(1926 - 2003)が、終戦を告げる玉音放送を聴いたのがこの今泉駅前なのである。戦前の鉄道事情を時刻表から回想する名著『時刻表昭和史』(角川文庫)は鉄道ファンならずとも必読の書。宮脇俊三が玉音放送を聴いたという今泉駅前広場に立つ。往時とはすっかり変わっているのだろうが、それでもここで鉄道好きの青年が昭和史の大きな転換期を経験したのかと思うと感慨もひとしおだ。

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米坂線ホームに立っているとやがて坂町方面から米坂線キハ40系が入線してきた。このかわいい列車が豪雪地帯の小国峠を越えて来たのかと思うとなんともいじらしい。私は米坂線が大好きなのである。

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キハ40系のボックスシートに座ってぼんやりしているうちに列車は米沢駅に滑り込んだ。米坂線ホームには色とりどりのキハ40系が停車していてなんとも嬉しい風景だ。しかも反対側ホームには山形新幹線車輛が停まっている。この対比がなんともおかしい。

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ふたたび福島に戻るのだがだいぶ時間があるので駅前の食堂で米沢牛焼肉定食を食べる。最初からソース味がついているところが面白い。私としては醤油味か生姜焼きにしてほしいところだ。河川敷が雪化粧した最上川を眺めてから駅に戻り奥羽本線で福島へ向かう。福島駅に到着すると雪はまったく無くなんとも殺風景。うーん、面白くないなあ。

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2008年2月 9日 (土)

冬の只見線

実家でぼんやりと年末年始を過ごしたあと、新潟から信越本線、上越線を乗り継いで小出駅に向かう。ここから只見線に乗って会津若松へ向かうのだ。年末からの大雪で只見線は連日運休が続いていたが、今日は幸い降雪も少なく出がけに確認したら無事運行していた。もしも運休していたら磐越西線で会津若松へ向かおうと思っていたのだが、予定どおり只見線に乗ることにする。

小出駅の只見線ホームにちんまりと停車しているキハ40系2輛編成は見たところ7割がたの乗車率。その殆どが鉄および年配の旅客と見受けられる。私は運良くボックスシート窓側に座ることができた。小出駅構内は連日の雪が積もって真っ白。やはり冬の新潟はこうでなくちゃ、などと故郷を離れたくせに調子が良い(笑)

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エンジンが暖まったキハ40系はゴットン、と動き出した。いよいよ会津若松まで4時間の旅が始まる。薮神、越後広瀬、魚沼田中と見渡す限りの雪のなかに点在する小さな駅を過ぎると、やがて新潟県境の大白川駅に到着し、ここから先、只見線は福島県に入る。

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近くのボックスシートでは年期の入った鉄オヤジたちが盛り上がっている。どうやら彼らが学生時代の頃の只見線の思い出を語り合っているらしい。よくよく注意してみると、語り合っているというよりは、それぞれ勝手に大声で喋り散らしているだけで、みな殆ど人の話を聞いていない。さすが鉄(笑) 隣のボックスシートにはおばちゃん3人とリーダー格らしいオヤジ1人の旅客が乗っている。オヤジは鉄らしく只見線の魅力やローカル線の蘊蓄を喋りまくっていてうるさい。まあ、只見線はローカル線とはいえ人気も高く、鉄道ブーム(?)に煽られた団塊世代にも人気があるようだから、こんなもんだろうなあ。

冬の間は閉鎖される田子倉駅を過ぎて只見駅に到着。ここでは5分ほど停車するので乗客はみな雪の積もったホームに降りて写真撮影に大忙しである。

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そのうちにアナウンスが入り、保線区員の到着が遅れているのでもう暫く停車することになった。雪で線路が埋もれたり、雪の重みで折れた木の枝を取り除いたりするのは保線区員の仕事。ここから保線区員が車輛に乗車してくるのだが、その保線区員が雪のために到着が遅れたのであろう。結局ここで10数分の停車になってしまった。

ここから先は会津蒲生、会津塩沢、会津大塩、会津横田、会津越川、本名、会津川口、会津中川、会津水沼、早戸、会津宮下、会津西方…やたらと「会津」を冠した駅名が続く。それにしてもこのあたりはさすがに雪、雪、雪…車窓から見える只見川の雪景色も雰囲気だ。さすがにこのあたりになると、元気だった鉄オヤジも蘊蓄オヤジも静かになった。よしよし。

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会津坂下を過ぎたあたりから車窓の風景も会津盆地へと移ってゆき、やがて終点の会津若松駅に到着した頃は、あたりはすっかり暗くなっていた。乗客はぞろぞろと改札や乗り換えホームへと去ってゆく。私もここから磐越西線で郡山へ向かい、そこから東北本線に乗り換えて福島へ向かう。

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2008年1月14日 (月)

三陸鉄道南リアス線〜釜石線〜東北本線〜仙山線

気仙沼から大船渡線に乗り換えて終点の盛まで来た。さて予定ではここから一関まで戻るつもりだったのだが、実はここから第三セクター三陸鉄道が釜石まで走っている。どうしようなかあ、と考えていると『三陸鉄道赤字せんべい』という貼紙が目に入った。赤字経営を逆手に取った自虐的なグッズ販売戦略だ。面白いので三陸鉄道に乗ることにし、釜石までのキップを買ってホームへ。ついでに三陸鉄道チョロQなども買う。これは親友の息子へのお土産にするのである。

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釜石までのキップを買ってホームへ行くと釜石行き36系が発車を待っていた。JRの盛駅と直結しているのでさきほどまで乗っていたキハ110系が見える。三陸鉄道は旧国鉄盛線、宮古線、久慈線を引き継いだかたちで第三セクターとして発足した。盛〜釜石間を南リアス線、釜石から宮古まではJR山田線、宮古から久慈までは三陸鉄道北リアス線という。つまりJR大船渡線と山田線と八戸線は三陸鉄道を経由することで繋がっているのである。

盛=(北リアス線)=釜石=(JR山田線)=宮古=(南リアス線)=久慈

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盛から釜石まではとにかくトンネルが多い。やはりリアス式海岸ならではなのであろう。トンネルを抜けると海辺、海辺を抜けるとトンネルという感じ。乗客は私以外は地元の方ばかりらしく方言が飛び交ってかなり賑やかだ。特にお年寄りの会話はかなり訛っていてほとんど聴き取れない。やや小型の車輌はアットホームな雰囲気でガタクリガタコンと走る。もう何も考えることなくただただレールの響きに身を任せるだけ。

何が入っているのか身に余る大きな風呂敷包みを背負ったオジサンが、椅子に座ったまま立ち上がれなくなって慌てている。連れのオジサンが笑い乍ら手をひいて立ち上がらせていたが、この一部始終を眺めていた乗客からいっせいに笑い声があがった。隣に座っていた地元のオバチャンも顔を見合わせて(あれあれ、あの人、だいじょうぶだべか)というような会話をしている。なんだ、こののんびりさ加減は(笑)

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やがて釜石行き36系は釜石駅に到着した。釜石駅は三陸鉄道とJR釜石線、山田線の分岐駅でホーム間は地下道で繋がっている。反対側ホームには盛行き36系青色塗装が停まっていた。

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三陸鉄道の改札を出てこんどは釜石線で花巻へ向かうのだが、発車まで1時間ほど間があるので駅の蕎麦屋に入ってみた。なにか地元らしい蕎麦はないかと品書きを見ていたら『ホタテ蕎麦』というのがあった。食べてみたらこれがまたなんとも…不味い。熱々の蕎麦の上にホタテとめかぶが乗っているのだが、蕎麦とホタテとめかぶの風味がみごとにバラバラで美味しくない。冷やしで食べたら美味しいのだろうが、これはイカン。

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釜石駅前を暫し歩き、駅前の商業施設の古本屋を覗く。よくみるとここの1階にちゃんとした蕎麦屋があるじゃないか。釜石にお越しの際はここで蕎麦を食べることをお薦めする。私の釜石に関する知識は『新日鉄釜石』と『新日鉄釜石ラグビー部』くらいなものだ。今日も新日鉄釜石製鉄所は操業中。

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釜石から釜石線で花巻へ出る。途中、柳田国男翁の『遠野物語』の舞台となった遠野を過ぎる。花巻に到着したときはすでに夕闇が濃くなっていた。駅前で「ここが宮沢賢治の故郷かあ」と感慨にふけること暫し。しかしあまりの寒さにすぐに駅構内に戻る。

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花巻から東北本線で一関へ向かい、一関で仙台行きに乗り換える。もう車窓は真っ暗なので『西城秀樹のおかげです』を読みふける。仙台から仙山線に乗り換えて山形へ戻り宿のベッドに倒れ込むように眠る。今日は山形〜宮城〜岩手を渡り歩いた一日であった。明日はいよいよ陸羽西線経由羽越本線で新潟へ向かう。

 山形 
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 仙台−−小牛田−−一関−−花巻
              |
              遠野
              |
           盛−−釜石

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2008年1月13日 (日)

奥羽本線〜陸羽東線〜気仙沼線〜大船渡線

朝まだ暗いうちにホテルを出て山形から奥羽本線で新庄へ。今日はここから陸羽東線に乗り換えて小牛田へ向かうのだ。山形駅を発車した列車は天童〜村山〜大石田を過ぎて新庄駅に到着。途中の神町駅の古い駅舎がとても魅力的。いつか降り立ってみたいと思う。新庄から先は奥羽本線が大曲〜秋田〜大館を経て青森まで続いている。また陸羽西線が酒田へ、陸羽東線が小牛田へと延びており、山形新幹線の終着駅でもある。ご存じのとおり山形新幹線は福島駅から在来線を走る。だからのんびりと719系電車に乗っていると、向うからやって来る東京行きの山形新幹線とすれ違ったりするのである。なんとものどかな雰囲気で私は好きですね、奥羽本線。

駅構内では、新幹線で帰省してくる帰省客と、鳴子温泉辺りに出かける行商のお婆ちゃんと、野球帽をかぶって長靴を履いたオジサンと、補修でも受けに行くらしい高校生が歩いている。いい雰囲気だ。小雨降るなか、陸羽東線鳴子温泉行きキハ110系は新庄駅を発車した。奥羽山脈を越えて走る車窓は次第に雪が深くなっていく。大きな荷物を背負ったお婆ちゃんが寂しい駅で降りていく。山中にポツンとある小さな駅から女子高生が乗り込んでくる。大きなカバンを持った若い娘が駅に降りて出迎えの青年といっしょに歩いていく。帰省した妹を迎えに来た兄らしい。列車は瀬見温泉〜最上を経て鳴子温泉駅に到着。ここで小牛田行きに乗り換える。ふつうならここで温泉に浸かってのんびりするのだろうが、あいにく私はただの無粋な乗り鉄なのでこのまま小牛田へ向かうだけだ。

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さて私は陸羽東線の車中で、小牛田から気仙沼へ行こうかそれとも石巻へ行こうかと考えていた。石巻線に乗り換えてそこから仙石線で仙台へ出ようか、それとも気仙沼まで行ってそこから大船渡線で一関へ出ようか。石巻で新鮮な魚介を肴に昼飯…というのも考えたのだが、せっかくだから遠いところへ行ってみようと気仙沼へ向かうことにした。そうこうしているうちにキハ110系は小牛田駅に到着した。小牛田は東北本線の駅。ここから陸羽東線、気仙沼線、石巻線が分岐しており、貨物線のターミナル駅でもあるので、レールがたくさんあってやたらと構内が広い。駅舎は広大なレールの海にポツンと浮ぶ小島のようだ。

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小牛田から気仙沼線気仙沼行きキハ110系に乗り換える。列車はリアス式海岸をくねくねと走り続けて終点の気仙沼駅に向かってひた走る。気仙沼が近くなるにつれて車窓から海が見え隠れしてきた。薄曇りの空に見える大平洋もまた鉛色をしている。そしてキハ110系は気仙沼に到着。かつて後輩の結婚式で訪れて以来の気仙沼だ。とりあえず改札を出て駅前をウロウロする。

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朝からパンしか食べていないのでここで昼飯を食べることにし、キオスクで売られていた『纜(ともづな)弁当』を購入。「纜」は船を岸壁に繋留しておくための太い綱のことだそうな。気仙沼の食材をふんだんに盛り込んで1000円。割高感の高い駅弁にしてはたいそうリーズナブル。さて弁当も買ったことだし、ここから大船渡線に乗り換えて終点の盛へ行ってみることにした。

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ガタゴト揺れる車中で弁当を食べ車窓を眺める。気仙沼〜大船渡の辺りは地形が面白い。一関を発車した気仙沼線は延々と山の中を走り、海へ向かうという雰囲気が微塵もない。これがもうすぐ気仙沼というところで突然景色が一変し海が見えてくるところが面白い。気仙沼駅を発車した大船渡線も同様で、鹿折唐桑〜陸前矢作〜竹駒の辺りは山里という雰囲気だ。陸前高田の辺りから海が見えてきた。そういえば陸前高田には『ジョニー』という有名なジャズ喫茶があることで、ジャズファンにはよく知られた地名だ。駅の古い琺瑯看板も良い味を出している。

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やがて大船渡線キハ110系は静かに終点の盛駅に到着した。さあここから先、私はどうすればいいのだろう(笑)

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 山形−−新庄
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     鳴子温泉
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     小牛田−−前谷地−−気仙沼−−盛

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2008年1月12日 (土)

東北本線〜仙山線〜左沢線〜奥羽本線

朝まだ暗いうちから家を出て上野に向かう。東北本線を宇都宮〜黒磯〜郡山〜福島と北上し仙台に到着。たぶん初めて仙台駅に降り立ったのだがさすがに空気が冷たい。仙台駅を発車した仙山線はガタンゴトンと山形へ向かう。山形県境の辺りから沿線に雪が目立ち始め、面白山高原を過ぎて車窓に山寺が見えてきたが乗り鐵なので降りない(笑) そろそろ山から平地へ降りてきた仙山線は山形の手前で大きくカーブし、列車は静かに山形駅に滑り込んだ。

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山形駅は県庁所在地とはいえこじんまりとした駅舎。ホームの端っこに山形新幹線が停まっている。在来線と同じ路線を走るんだから凄いな。さてここから私は左沢線に乗らなくてはならないので、そのままホームで待つこと暫し。それにしてもさすが山形は仙台よりも寒い。左沢線ディーゼル車輌は綺麗なロングシート。夕暮れの山形駅を発車した左沢線ディーゼル車輌が終点の左沢駅に到着した頃は、すでに車窓は真っ暗になっていた。左沢駅の駅名表示板は名産の洋梨を模していてお茶目。そのまま山形に戻って、今日初めて改札の外に出た(笑)

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予約しておいたビジネスホテルにチェックインし、駅前で山形ラーメンを食べて居酒屋でホッピーを飲んで良い気持。徒然なるままに時刻表を眺めていたら、まだ奥羽本線米沢行きがあるじゃないか。ほろ酔いのまま駅に向かい奥羽本線で米沢へ行ってすぐに折り返して山形に戻る。今日は朝から晩まで列車に乗って、そのあいまに駅弁を食べてラーメンを食べてホッピーを飲んだ一日。

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                 左沢
                 | 
         米沢−−赤湯−−山形
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             福島−−仙台
             |
上野−−宇都宮−−黒磯−−郡山

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2008年1月 6日 (日)

冬の鉄道行脚

年末年始の休みを利用して山形〜宮城〜岩手〜福島〜新潟を彷徨ってきた。もう朝から晩まで列車乗りまくりなので、観光名所も温泉も行ってないけど…
ぼちぼちと冬の鉄道旅をアップしていきます。

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羽越本線神山駅を発車するキハ40系

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2007年12月12日 (水)

おや、こんなところにタマ公が

新潟まで来たというのに実家には寄らず、新潟駅前のビジネスホテルに宿泊。新潟の名物料理に舌鼓…といきたいところだが、あいにく県民なので特に珍しいものもない。翌日は朝早くから新潟駅へ向かう。改札の向こうに旧国鉄色のキハ50系車輌が停車しているのが見えた。慌てて改札を抜けてプラットホームに出てみたら、おお、米坂線快速べにばな号だ。しかもキハ50系と20系の2輛連結だ。こいつぁ朝から縁起が良い。これから快速べにばな号は新潟から白新線を経て新発田へ、新発田から羽越本線に入り、坂町から米坂線に入り、急峻な小国峠をウントコドッコイショと越えて米沢へ向かうのである。なんともいじらしいではないか。

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私は信越本線新津経由長岡行きに乗り東三条で降りた。ここから弥彦線に乗り換えて終点の弥彦へ向かうのである。小学生の頃に弥彦神社に来たことがあるのだが、それ以来だから実に30年近く昔のことだ。何しに行ったのかすらもう憶えていないくらいひさしぶりの乗車である。弥彦線はここ東三条から越後線の吉田まで行き、ここで暫く停車してから終点の弥彦へ向かう。東三条〜北三条〜燕三条〜燕〜西燕〜吉田〜矢作〜弥彦という、わずか8駅しかない全長17.3kmのローカル線。山手線の新宿〜東京間の距離とほぼ同じである。東三条駅は明治時代から続く歴史のある駅で、そこかしこに昭和の香りが漂っている。東三条駅の0番線ホームに弥彦線115系車輌が停まっていた。弥彦線独特の白い車体に薄い黄色のツートンに薄い緑色のライン。信越本線や上越線のきまじめさとは異なり、なんともほんわかとした彩色だ。新潟車輌区はほとんどが115系なのだが、色が異なるだけでこんなに印象が変わる。

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平行する信越本線と越後線を繋ぎ、弥彦神社に詣でる人々が利用する路線なので、東三条を発車したときには満員電車並みの混雑ぶりだ。あちこちからのんびりとした新潟弁の会話が聞こえてくる。若い人はさすがに標準語に近いが、年輩者はおしなべて新潟弁で話している。燕三条でたくさんの人が降りて行き、燕から吉田までは街のなかをガタクリガタコンと走って行く。燕三条は上越新幹線の乗り換え駅でもあり、駅周辺には大型店鋪が並び賑やかな雰囲気。燕の辺りの線路の両側には民家が続き、まるで路面電車のような雰囲気だ。私は小学校に入学するまで燕市に住んでいた。かつて燕から新潟市内まで新潟交通の路面電車が走っており、幼い私は母に連れられて何度もこの路面電車に乗ったものだ。昭和40年代前半のことである。緑とオレンジの車輌がとても懐かしい。

吉田で10分ほど停車して弥彦へ向かう。のどかな田園風景の中を走っていくうちに弥彦山が迫ってくる。海岸線に近いところにこんなに大きな山があるというのも考えてみれば不思議な話だ。弥彦駅は神社を模した駅舎が印象的で、改札では若い女性の駅員さんが参詣客を迎えていた。

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今日私は午後の新幹線で東京へ戻らねばならない。ところが次の弥彦発東三条行きは2時間後なのである。弥彦神社へ詣でるのも一興だがあいにくそういうつもりはない。すぐにタクシーに乗って吉田へ戻り30分ほど待って越後線下りで新潟へ。新潟駅の新幹線改札へ向かうと、笹団子売場のそばに忠犬タマ公の像があった。新潟駅に来るたびにあちこちに移転されているタマ公像だが、こんどはこんなところに置かれているのか。同じ忠犬でもハチ公とは待遇に差があるなあ(苦笑)

    弥彦
    |
    矢作  
    |
  −−吉田−−−内野−−新潟−−
    |        |
    燕三条      亀田
    |        |
  −−東三条−−加茂−−新津−−
             |

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2007年12月 8日 (土)

筒石駅に行ってきた

JR北陸本線筒石駅のプラットホームは地下深くにある。同じ地下駅としてJR上越線の土合(どあい)駅が有名だが、こちらも鐵道ファンにはお馴染みの駅。能生(のう)〜筒石(つついし)〜名立(なだち)……ちなみにこれらの駅名、新潟県民ならスラスラ読める、って県民は私だけか……の辺りは鐵路が日本海ぎりぎりに走る。急峻で複雑な地形のため、筒石駅のホームは地下に作られることになった。駅舎とホームの高低差は実に40m。

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トンネル内のプラットホームを降りるとドアで区切られた待合室がある。走っているのは直江津行き普通列車。

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ここから階段(66段)を登る。

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登り切って左に曲がると緩やかに傾斜した勾配を歩く。

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ホッとするのもつかのま、またここから長い長い階段(224段)が待っている。

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運動不足の不健康オヤジにはけっこうきつい行程で息があがりっぱなし。

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「はいはい、どうもお疲れさまでした!」漸く地上の改札にたどり着くと、初老の駅員さんが出迎えてキップを受け取ってくれた。

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駅員さんから駅の構造についてガイドしてもらい、附近の地図を貰って筒石の街を散策する。時折、小雨降る筒石の街はとても寂しい。さすが新潟県!

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ふたたび筒石駅に戻ると駅員さんが「港まで行って来られましたか?」と声をかけてくれた。「また来てくださいね」という声に送られ、ふたたび長い階段を降りて直江津行き普通列車に乗り込んだ。

直江津から特急北越5号に乗り込んでそのまま新潟駅へ向かう。車中でエチゴビールを飲みつつウトウトしているうちに、特急北越5号は夕闇の越後平野をひた走るのであった。

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筒石駅はとても有名なので、たくさんの本や雑誌記事、ウェブサイトなどに紹介されている。なのでわざわざ私が詳しく紹介するほどのことはないが、それでも百聞は一見に如かず、興味のある方は訪れてみることをお薦めする。

糸魚川−−筒石−−直江津−−柏崎        新潟
                \      /
                 長岡−−新津

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2007年11月30日 (金)

晩秋の大糸線を行く

早朝の上田駅からしなの鉄道に乗り、篠ノ井駅で篠ノ井線に乗り換えて、姨捨駅のスイッチバックを堪能してから松本へ。松本駅で駅弁を購い大糸線に乗り換える。

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真っ白に雪化粧した穂高を車窓に眺め乍ら長野色115系は安曇野をひた走る。信濃大町駅を過ぎると車窓の風景が雪景色になってきた。車窓から眺める木崎湖は実に良い感じだ。ここからどんどん雪が深くなっていき、電化区間の終点である南小谷駅に降り立つと寒さが肌を突く。今日は晴天なのだが数日前の雪の日はよほど寒かったのだろう。つくづくこんな山奥でひっそりと暮してみたいと思う。冬は深い雪に埋もれて本を読み、春の訪れとともに畑を耕す。私は田舎者なので、田舎暮しは実際にはとても厳しい暮らしだということはわかるが、都会の人が憧れてしまうのもよくわかるなあ。

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暫く駅構内を散策しているうちに糸魚川方面からオレンジラインのキハ52系がやってきた。旧国鉄色の1輛編成が、よっこらしょと山を登って来る姿に感動。小さな車輌は地元の人々や鐵道ファンであっという間に満員となった。

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ヒスイの産地としても知られる姫川沿いを、キハ52系はゴットンゴットンと走っていく。根知駅で糸魚川方面から来る2輛編成とすれ違った。こちらは濃紺ラインと、首都圏色のオレンジ単色キハ52系の2輛編成だ。うーん、これにも乗ってみたい。

頸城大野あたりから車窓は水田地帯に変わって行き、いよいよ終点の糸魚川が近くなってきたことを実感。糸魚川駅構内には鐵道ファンにはお馴染みのみごとなレンガ車庫が建っている。 歴史を感じさせるこのレンガ車庫も保存運動が持ち上がっているそうだ。

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富山方面から来る直江津行き列車を待ち乍ら、駅前でざる蕎麦を食べる。糸魚川駅前は閑散として、晩秋の薄い陽射しが寂しく駅前ロータリーを照らしていた。


    糸魚川 
   /    
南小谷     
|            
信濃大町  姨捨−−篠ノ井
   | /       \
   松本         上田

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2007年11月10日 (土)

房総半島鉄道之旅

週末の早朝、品川から総武線快速に乗って千葉に向かう。うつらうつらしていると7時過ぎに千葉到着。さっさと内房線に乗り換えて木更津で久留里線に乗り換える。

木更津駅4番線ホームで久留里線キハ37・38形の2輛編成が発車を待っていた。キハ37・38形は全国でもここ久留里線のみの運用だ。

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久留里線では今でもタブレット(通行証)交換が行なわれている。この光景も今では貴重。

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久留里駅で1時間待ち、終点の上総亀山に十数分滞在してから木更津に戻る。まるで小津安二郎の映画みたいな光景だ。

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久留里線を堪能したあと、木更津から五井に戻り小湊鉄道に乗り換える。階段の下にある事務所で小湊鉄道フリーキップ1700円購入。往復可能で途中下車し放題のお得なキップだ。

終点の上総中野で降りて十数分滞在。ここからいすみ鉄道に乗り換えて外房の大原まで行けるのだが、今日はこのまま折り返し。よく晴れた暖かな日に房総半島でのんびりする贅沢。それにしてもこの旧国鉄色キハ200形は良い雰囲気。

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途中の上総久保で途中下車。申し訳ていどの小さな待合室の後ろに聳える巨大な銀杏の樹がおみごと。これが黄色く色づいたら絶景だろうなあ。

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1時間に1本のダイヤなので上総鶴舞まで歩く。大正末期に建てられたという駅舎がすばらしい。それにしてもここは西部の大平原か(笑)

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千葉に戻って京成線に乗り換える。京成千原線の終点ちはら台からそのまま京成船橋まで行き、そこからJR船橋駅まで歩いて総武線快速に乗り換えて錦糸町で降りる。駅ナカのネパールレストランでネパール風カレーを食べたら辛くて美味しかった。

品川

東京

錦糸町

船橋−−京成船橋
|   | 
千葉−−京成千葉−−ちはら台

五井−−上総鶴舞−−上総久保−−上総中野

木更津−−久留里−−上総亀山

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2007年10月 1日 (月)

東武日光線を行く

東武日光線に乗って日光まで行ってきた。といっても東照宮にも行ってないし、そもそも駅舎から出ていない。いつものように電車に乗りに行ってきたわけだ。今日の目的は、東武日光線のなかでも絶滅寸前の木造駅舎、知る人ぞ知る北鹿沼駅探訪である。

朝も早くから東武伊勢崎線に乗り、荒川を越え利根川を越えて栃木に入り、東武動物公園駅で後発の東武日光行きに乗り込む。窓の外は雨。もともと無計画の旅だからどうしようもない。そもそも私の人生が無計画無目的だからどうってことはないのである。東武日光駅まで来たはいいが外は雨だし折り返しの浅草行き区間快速に乗らねばならぬ。したがって雨に煙る駅前の風景を眺めただけで、早々と日光を後にするのであった。せっかく来たので日光自慢の駅弁「味わい街道」を頂く。

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下今市を過ぎて区間快速は北鹿沼駅に停車し、私はそそくさと駅に降り立つ。後に続く人は…誰ひとりとしていない。まあ当然だナ。浅草行き区間快速は小雨のなかに消えてゆき、私はひとりホームに残る。そして…北鹿沼駅。いやはやなんとも、期待通りの素晴らしい駅舎でありました。

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窓枠が一部アルミサッシになっているところが惜しいが、それでも堂々たる風格の木造駅舎であります。資料によれば昭和4(1929)年開業当時そのまんまということだ。人間でいえばもう喜寿を過ぎていらっしゃる。無人駅なのでICカード対応機器が無粋に立っているが、これとアルミサッシを除けばまさに戦前の香り漂う木造駅舎である。