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談志が死んだ

以前書いた文章を再掲します。

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2005年3月1日(火)晴
■定時に職場を抜け出して桜木町へ向かう。野毛のにぎわい座で演藝研究会会長と待ち合わせ。今日は『立川談志不完全落語会』なのだ。

「チケット発売直後に予約しようと思って電話かけたんだけど、なかなかつながんなくてさ、15分後ですでに二階席(苦笑)」
「まあいいよ、ここはちょうどいい箱だから、、、こないだの練馬市民会館にくらべたらぜんぜんマシだよ」
「まったくなあ、、、ロックコンサートじゃねえっての(笑)」

めくりは最初から「立川談志」、、、今日は前座もなし、まったくの独演会だな。これは楽しみである。会場はコアな談志ファンで満員、ってわれわれもそうなんだけどネ。ロビーで家元自作手拭いを求める。わはは。

開演前に係員が携帯電話の電源を切ってくださいとアナウンス。「携帯電話を開くと電話の絵が書いてあるボタンがあります」客席失笑。「それをしばらく押したままにすると電源が切れるようになっております」客席爆笑。係員が笑いをとってどうする。下手な噺家より上手いネ、こりゃ。

お馴染み「木賊刈」の出囃子に乗って家元登場。仏頂面でよろよろと、まったくファンの期待を裏切らない出だ。理屈をこねながら延々と小咄を続ける家元ったらまったく憎めない。「今日はいままで演ったことない噺を演るヨ(拍手)、ナニ、あんまり好きじゃネエんだ(笑)」とかなんとか言い乍ら噺に入る。あきらかに落語ではなく講談調の語り、間合い、家元の講談好きはつとに知られるところ。幕末から文明開化の明治にかけて、青龍刀の刺青を彫ったチンピラと謎の怪紳士が繰り広げる活劇調の『青龍刀権次』。家元も次第に調子をあげてきて噺が佳境に入ったところで「ここから先はまだおぼえてネエ」。満場の拍手。

仲入りの後、高座に姿を現した家元は開口一番「不完全落語会って、最初から逃げ打ってあるんだ、ざまあみろ(笑)」客席は家元ファンだらけだからもう大喜び。ホリエモンをこきおろしたりして毒舌を吐きまくった後、お得意の『天災』に入る。女房と母親に三くだり半をつきつけようという乱暴者の八五郎と、長谷川町の心学のセンセイ紅羅坊名丸が繰り広げる珍妙な問答。ふつうは乱暴者の八五郎が、紅羅坊先生の理屈にぐうの音も出なくなるという演出なのだが、家元が演ると八五郎が屁理屈をこねまくり、常識派の紅羅坊先生が押されっぱなしになる。家元は異常なまでにハイテンションで屁理屈をこねまくってもうおかしいのなんの。自由自在の落語、立川談志の面目躍如。最後はこれまたお得意の『落語チャンチャカチャン』で幕。

「やっぱり談志は独演会に限るな」
「そうだね、一席目で調子が出てきて二席目の出来ときたら凄いよな」

まったく立川談志は天災、いや天才だ。
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コメント

やんちゃな人ほど、いないと寂しいいね。
言ってる意味がよくわかんないこともあったけど、
高座ではいつも最後に丁寧なお辞儀でした。
談志、何回見たかなぁ・・・。3,4回しか見てないかな。
CDでも聞こうかな。

最初にツイッターで情報が流れてきたんだけど、
公式情報じゃないからみんな半信半疑。
公式報道が流れたときにはガッカリでしたよ。
メディアに出ていたときもすでに半死半生だったし、
元気になるとは思わなかったけどねえ。

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