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2011年7月

カッコいい男

野性的な魅力で映画やドラマで活躍した俳優の原田芳雄(はらだ・よしお)さんが19日午前9時35分、肺炎のため死去した。71歳だった。東京都出身。葬儀は22日正午から東京都港区南青山2の33の20の東京都青山葬儀所で。喪主は長男でミュージシャンの喧太(けんた)氏(時事通信 2011/7/19

原田芳雄が逝くとはねえ…いや、それは人だからいつかは逝くんだけどさ、原田芳雄だぜ、肺炎なんかで死なないで欲しかったよ、もっとカッコいい……人の生死にカッコいいもカッコわるいもないけどさ…もう寝るわ(苦笑)

水戸黄門

テレビ時代劇『水戸黄門』の放映がついに終了する。報道によれば1969年に放映が始まったというから、実に42年間制作・放映された長寿番組ということになる。

私は時代劇マニアでもなんでもないが、この報道を聞いて「『水戸黄門』は東野英治郎を見るためのドラマだったんだなあ」という思いがする。助さん、格さん、うっかり八兵衛、風車の弥七、かげろうお銀がどうであろうが、『水戸黄門』は東野英治郎による東野英治郎のためのドラマだった。

川島雄三の『青べか物語』(1962年/東京映画)で、映画の最初から最後まで、「強烈」としか言いようのない浦安の老いた漁師を演じた姿が忘れられない。ヒエラルキーの底辺で、しぶとくしたたかに生きる漁師を演じた7年後、今度はヒエラルキーの頂点に立つ権力者を演じて、その役柄の間には何の矛盾もない。

東野英治郎はもともと脇の役者であり、主演を張るタイプではない。脇の役者だったから、それこそ悪役敵役も数多く演じている。明治大学卒業のインテリ新劇役者であり乍ら、とてもそうは見えない「原日本人」ぶりの役者である。私見だが、その引出しの多さ、懐の深さが、表舞台を退き乍ら、未だ隠然たる影響力を持つ天下の副将軍、という陰の権力者を演じて活きたのだ。明治生まれの東野英治郎は、まさに時代劇を演じても違和感のない、換言すれば、近世という「衣装」を身に纏って負けない「身体」があった。

今回の『水戸黄門』放映終了という報道、むしろ、民放の時代劇ドラマ制作が絶えてしまうという事実のほうが重要だろう。今はCSやBSで「観たい人だけが観る」という時代なのだ。とは言うものの時代劇マニアは寂しい思いをしているのだろうな(苦笑)

日本の話芸

高円寺の喫茶店で時間をつぶしていたときのことである。隣のテーブルに座っておられた、歳の頃なら80前後のご老人が数名、お喋りの真っ最中であった。

……へえ、「谷中(生姜)」って谷中で採れるから「谷中」ってえの?へえ?知らなかったわあ、不忍池って東大の近くなの?「せんぞく」って…「足を洗う」って書くの?…ああそう「千束」なの?へえ、あたしは東京っ子なんだけどさ、ほんとあの辺は知らないのよ(笑)、談志って落語家の談志?あたしはねえ、談志キライなの…巧いんでしょうけどさ、あたしえばっている人キライなのよ、だから巧くったってキライよ(笑)それにしても今のテレビに出てる芸人って昔だったら「引っ込め!」って言われてるわよネ、だって「芸」無いんだもの(笑)…あたしは子どもの頃に父に連れられてよく絵の展覧会に行ったのよ、あんまり連れてかれたんであたし絵がキライになっちゃったの、江戸っ子の父はなんであんなに絵が好きだったのかしら…いや江戸っ子だって絵くらい見るわよネ(笑)…今でも覚えているんだけどネ、あれは何処だったかなあ、展覧会の帰りだと思うんだけど、おっきなお屋敷があってネ、井伊様だか鍋島様だか、そこの門番と父が大喧嘩始めちゃってネ、「なんだサーベルなんか提げやがって!えばってんじゃあねえ!」とかなんとか言ってもう大騒ぎよ(笑)…小僧さんも若い書生さんも止められなくて、あたしもオロオロしてたらそこの旦那様が出て来られて騒ぎをおさめてくれたんだけどネエ、もお大変よ(苦笑)…父はとにかく気が強いというか曲がったことが大キライ、黙っちゃいられないのよ。新宿の淀橋に食堂があってネ、父がそこにお米を卸してたのよ…そしたらある日若い軍人さんがやってきて、検査か見回りだと思うんだけどネ、米俵をサーベルでズバッと切って米を見て「この色つやの悪い米はなんだ!帝国軍人にこんな米を食わせるのか!」って怒鳴ったってえのよ、そしたらたまたま居合わせた父が…そう黙っていらンないからネ(笑)…「何だ!オマエは米を作ったことがあるのか!米を作ったこともないくせに、お百姓さんの苦労も知らんくせにその言い草は何だ!お百姓さんは天皇陛下の臣民だ、その臣民が作った米に文句をつけるとは、貴様それでも帝国軍人かっ!恥を知れっ!」って、そりゃあもう凄い剣幕で怒鳴りつけたんだって。もう軍人さんは真っ青で何も言い返せなかったってから凄いわネ……

ずっと聞いていたかったのだが、次の予定があって私は喫茶店を後にした。

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