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不公平な雨

近頃、老舎の『駱駝祥子』の一節がしきりに心に浮かぶ。

「雨は金持ちの上にも降れば、貧乏人の上にも降る。善人の上にも降れば、悪人の上にも降る。とはいえ、雨はけっして公平とはいえぬ。もともとが不公平な世の中の上に降るからだ(原文:雨下给富人,也下给穷人;下给义人,也下给不义的人。其实,雨并不公道,因为下落在一个没有公道的世界上)」

福島原発事故では東電の対応に呆れる…それどころか空恐ろしいことばかりだし、政治家の姿がほんとうに見えない。避難民たちの生活と不安。首都圏の停電、水やガソリンの買い占め、福島産野菜の出荷停止、日本経済と社会の低迷はいつまで続くのか、復興の兆しはいつから…と暗澹たる気分は晴れない。

逆に国民の感動と涙を呼んだのは自衛隊、消防隊、被災地の地方公務員の必死の活動、海外からの惜しみない援助、肩を寄せ合って助け合う被災地の人々の姿…うーん、これから政治不信、中央集権批判、地方自治体への権限委譲、エネルギー政策、農業政策の転換が現実化するだろうな。政治不信は今に始まったことではないが。

海外から「日本人の規律正しさに驚嘆」「日本人はなんと我慢強いんだ」「日本は必ず復興する」などと言われ、ネットやメディアでも「誇りに思う」「日本人はすばらしい」「日本は復興する」などという人々の意見や論調が目立つ。それはそのとおりだと素直に思うのだが、これらの期待に応えようとして無理をしないでほしいとも思う。復興を目指して立ち上がるのは素晴らしい。私もできる限りのことはする。

しかし復興するということは、それまでの「日常に戻る」ということでもある。いいかげんなこと、くだらないこと、マヌケなこと、眉を顰めるようなこと、これらもひっくるめての「日常に戻る」ということだと思う。敢えて、この災害を克服し「清く正しく美しい日本を復興しよう!」という論調には気をつけよう、と言いたい。「美しい日本」と「いいかげんな日本」、どちらも日本なのだ。

だけどもう原発だのダムだの、自分に都合の良いことを他人に押し付けるような風潮、我田引水な行いに対しては反省し注視しよう。「いいかげんな日本」はいいけど、それで日本がダメになったら元も子もないから。

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