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陸奥阿房列車 阿仁合~山形

深い雪に埋もれたマタギの里の駅でストーブに当たり乍ら『最後の狩人たち~阿仁マタギと羽後鷹匠』を読む。著者は朝日新聞の記者で、本の内容は昭和50年頃に秋田支局にいた頃に取材したものだ。当時ですら衰退しつつあった阿仁マタギの伝統的な狩猟方法や独特の習俗が興味深い。熊狩りと解体の儀式がとても面白かった。
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厳しい自然のなかで縦横無尽に山を駆け巡るマタギは凄い。山の中を移動するときは驚く程少量の食糧しか持たず、しかも今からみるととても薄着なのだが、それは腹いっぱい食うと集中力が落ちるとか、厚着をすると汗をかいたら身体が冷えてかえってよくないという理由。もっとも動き回っているから身体もそれほど冷えないのだろう。
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東京の冬は建物も電車もやたらめったら暖房が効いているのでうっかりすると汗だくになる。私もこれに懲りて冬でもできるだけ効率のいい服装にしている。例えば冬は保温性の高い下履き(股引だ)、長袖シャツを下に着込んで手袋とマフラー、毛糸の帽子などで首や袖口、足下などで冷気を遮断したほうがいい。マタギの本はいろいろと勉強になるのであった。あ、そうそう新田次郎の『八甲田山死の彷徨』も寒さ対策の勉強になります、ってこっちは極限状態だけど。寒さは怖いねえ。

やがて角館行きの改札が始まり再び車中の人となる。
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ここからは笑内、比立内とアイヌ語由来の地名駅がある。そしてこの辺りが阿仁マタギ発祥の地なのだそうだ。なるほど深い山に囲まれたところだ。阿仁マタギからアテンダントのお姐さんが乗り込み沿線案内を担当。地方交通ならではの試みだ。由利高原鉄道でも女性アテンダントが活躍しているが、相変わらず経営の将来は楽観できない状態だという。地方交通は難しい局面にあるのだ。秋田内陸縦貫鉄道も楽観的な状況ではないのだろう。列車行き違いのため上桧木内で長いこと停車。雪の海に浮かぶ小島のような駅だ。やがて列車は終点の角館に到着。左側からJR田沢湖線が合流してくる。

陸奥の小京都と呼ばれる角館だがいつも乗り換えでしか降りていない(苦笑)大曲で奥羽本線に乗り換えて新庄へ向う途中、小腹が空いたので横手で下車し名物焼きそばを食べる。横手は駅舎改築中のため仮駅舎。列車に乗って新庄で乗り換え終点の山形に着いた頃、冬の日はとっぷりと暮れてすっかり暗くなっていた。

投宿してから夜の街に出た。山形といえば創業300年の老舗書店『八文字屋』だ。ここでは伊藤孝博『イザベラ・バードよりみち道中記』(無明舎出版)を購う。駅近くの居酒屋で郷土料理に舌鼓を打ち良い加減で酔っぱらう。
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