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床屋のチントンシャン

森繁久彌が96歳で大往生したわけだが、きっとこれからミニシアターやBS、CSでは森繁映画特集が企画されるだろう。

『社長シリーズ』『駅前シリーズ』『次郎長シリーズ』といった定番から東宝、新東宝、東京映画、日活などのカルト作品、『夫婦善哉』『猫と庄造とふたりのをんな』『小早川家の秋』といった文藝作品、映画産業が斜陽になった70年代以降の『小説吉田学校』とか…作品を選定するだけで骨が折れるだろうなあ。

楽しさとバカバカしさでは『駅前シリーズ』に軍配があがるが、笑いのなかにシニカルな視点がある『社長シリーズ』も良い。『喜劇駅前旅館』は井伏鱒二の原作をもとに豊田四郎監督が当時の風俗を大胆に取り入れた意欲作。もちろん原作者の井伏鱒二は大激怒したそうである。映画と原作は別物だから怒るこたぁないのだが、当時の小説家は権威があったからしょうがないだろう。その後の『駅前シリーズ』は森繁・伴淳三郎・フランキー堺のトリオに三木のり平が絡んでどんどん脱線していく。

『喜劇駅前飯店』では中華街の華僑に扮し怪しげなポコペン言葉を駆使して大騒動。ゲスト出演した当時売り出し中の王貞治に向かって、床屋に扮した三木のり平が「ワタシ、床屋ノチントンシャン、王サンノ頭刈リタイヨ!」と迫るところはいつ観ても吹き出してしまう。

しかし森繁久彌、伴淳三郎、フランキー堺、三木のり平、加東大介、山茶花究、みんな逝ってしまったのだなあ…健在なのは淡島千景、淡路恵子、小林桂樹……嗚呼、昭和は遠くなりにけり…

ところで『スラバヤ殿下』『グラマ島の誘惑』『伴淳・森繁の糞尿譚』などは、映画館ならともかくテレビ放映はできるのだろうか?

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コメント

私の森繁久彌は、TVドラマ「三男三女婿一匹」のお父さん役です。婿役で井上順が出ていたっけなぁ?あの頃のドラマは、再放送で見ても面白い。
森繁は舞台上で、観客側の右半分は真面目な表情、客に見えない左半分は口や目を吊り上げての可笑しな表情をして、面と向かって芝居してる共演者を困らせて楽しんでいたそうな。
チャーミングなんだね。

合掌

小林信彦の受け売りですが…森繁久彌は大阪生まれの大阪育ち、しかもNHKアナウンサー出身だから大阪弁と標準語を自由自在に話せる、これはできそうでできない才能とのこと。つまり役者としての引出しが最初から並の役者とはヒトケタ違うってことですね。

ミスター・タンバリンマンこと井上順も昭和を彩ったエンターティナーだなあ。

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