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辰巳ヨシヒロ

辰巳ヨシヒロ『大発掘』(青林工藝社)を読む。

私が中学生の頃だが隣町の本屋でつげ義春『ねじ式』(小学館文庫)を買った。当時ダリやマグリット、キリコといった超現実主義絵画が好きだったので、超現実主義的マンガにも興味を持って買ったのだと思う。とはいえそれは表題作の「ねじ式」「ゲンセンカン主人」くらいなもので、後はユーモアと不安に彩られたつげ義春の世界。これが私のつげ義春体験ですぐに『紅い花』も読んだ。

この頃続けて読んだのが辰巳ヨシヒロ『鳥葬』と『コップの中の太陽』、林静一『赤色エレジー』(小学館文庫)、山上たつひこ『喜劇新思想体系』(秋田漫画文庫)……だいたい小学校低学年の頃に床屋で『ゲゲゲの鬼太郎』、『河童の三平』、『漂流教室』を読むのが好きな子どもだったわけで、こういうチョイスになるのも当然かと……

辰巳ヨシヒロは1935年大阪生まれの漫画家。最近まで知らなかったが「劇画」という言葉を最初に考案・使用した人である。その作風を一言でいえば「場末のうらぶれ感」だろうか。登場人物はおしなべて工員、店員、チンピラ、定年間際のサラリーマン、無職といったいわゆる下層階級の人々。たまにファッションモデルや歌手なども登場するが、みな二流、三流あるいはすでに盛りを過ぎた過去の人、みな陰鬱で暗くて孤独で苦悩に喘いでいる。よく読めばユーモラスなギャグも微かに感じられるのだが、まあ中学生が熱心に読むようなマンガではない。

それもそのはず彼の作品は青年マンガ雑誌に掲載されるもので、乾いた大都会、日が当たらない都会の四畳半、饐えた匂いが漂う場末の連れ込み宿、何処にも行き場のない男女のセックス、誰からも顧みられることのない死…当時の私は何故こういうマンガに惹かれたのだろう。近年再評価が高まっており『大発掘』『大発見』『劇画漂流』(いずれも青林工藝社)といった作品集が刊行されている。

絶対お薦め…とは言わないけれど、興味があったら読んでみると面白い…かもしれません。保証はしかねます(苦笑)

ここ数日Macの調子が悪くアプリは開かないわ、レスポンスは悪いわ、どうしようもないのでOSを再インストールしてあちこち設定しなおして漸く復旧。パソコンは苦手(苦笑)


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