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小説の楽しさ

村上春樹『風の歌を聴け』(講談社文庫)を読む。

『1973年のピンボール』の前にこちらを読んだ。たぶん二十年ぶりに再読…当時の私はこの感性が理解できなかったのだろう。リアリティが感じられなかった、というかフィクションの楽しみ方がよくわかっていなかったのだろう。今になって楽しんで読むことができた。

「誰もが知っていることを小説に書いて、いったい何の意味がある?」
まさにこの感覚が理解できていなかったのだ。私はロクでもない読者だったのである。それでもこの作品が日本文学の大きなターニングポイントになったことは当然だろう。これはまさに日本文学の枠組みを軽々と超えている。


ウィリアム・ゴールディング『蠅の王』(新潮文庫)を読む。

これも十数年ぶりに再読…こちらも最初に読んだときとは違った深い感銘を受けた。孤島に不時着した子どもたちが子どもならではの獣性によって闘い傷つけあうという寓話。これは何処にだってある人間社会の持つ闇なんだ。救いのないところもたまらない。

私はアメリカよりもイギリスの映画のほうがどちらかといえば好きなのだが、それはイギリスの伝統でもある重厚さと過激さが好きなんだと思う。もちろんアメリカ映画だって重厚なものや過激なものはある。たぶん私は、たとえばニューヨークの頽廃よりロンドンの頽廃のほうが好きなんだと思う。若い移民国家であるアメリカが社会に要求する自由と救心性よりも、老いた伝統国家が社会に要求する自由と規律が好きなんだろう。そして伝統。

伝統からはより過激な自由が生まれる。たとえば『モンティパイソン』のような過激さ、ローリングストーンズのような猥雑さ、いずれにも共通するカリフォルニアの青い空とは正反対な陰鬱さが好き…うーんなんだかうまく言えないな。

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