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臺灣電視

臺灣のホテルに泊まったときの楽しみは、なんといっても電視節目(テレビ番組)である。臺灣は有線電視(ケーブルテレビ)が発達しているので頻道(チャンネル)数はゆうに100を超える。報道番組からバラエティ、ドラマ、アニメ、テレビショッピング…さらにアメリカや日本のドラマや映画、記録番組(吹き替えも字幕版もいろいろ)。

最近は韓流ドラマも人気らしく『チャングム』みたいな歴史ドラマもあった。さらには株式番組から仏教法話もある。またラブホテル兼用のホテルに泊まると無修正ポルノビデオがばんばん流れている。臺灣ではラブホテル兼用のホテルが多くふつうに友達同士や団体で泊まる。もちろん実質はラブホテルなのだが安いわりに設備がいいのでけっこう人気なのだとか。

報道番組はだいたい同じ形式で流暢な國語(中國語)で政府批判から街角のB級ニュースまで報道する。昨年から前総統の陳水扁(民進党:現在は離党)一族の選挙資金不正蓄財疑惑にからんだ洗銭案(マネーロンダリング問題)が臺灣全島を揺るがしている。昨年に訪臺したときもテレビ番組では熱烈報道だったが、今年も相変わらず熱烈報道の真っ最中だった。しかも今年は陳水扁や車椅子の愛妻呉淑珍、陳水扁の息子夫婦に娘、さらには資金提供したと噂される遠東集團董事長がSOGO百貨店の株式獲得に絡んだりと、どのチャンネルでも喧しいことこのうえない。

「私は総統の馬英九(国民党)が好き、だっていい男だし(笑)…でも国民党が政権を取っても物価高騰や雇用不安は止まらないんです…市民の不満もたまっているし、それもあって陳水扁が叩かれているんです」(ホテルのフロントの小姐)

新たな新証言が毎日のように報道され、弁護士だの法律家だの評論家だの有象無象が次から次へと現れる。だいたい臺灣の報道は苛烈なのだが、息子の陳致中夫婦がアメリカから帰国すれば、インタビュアーやカメラマンが空港にイナゴのごとくつきまとい、街角を歩く娘はテレビカメラの前で父親の無罪を絶叫。顔出しオールOK、人権意識などない(笑)もちろん当事者だってこそこそ隠れるという意識はないらしく、堂々とカメラの前で話をしたり叫んだり泣いたり怒鳴ったりする。人権意識はあるんだろうけど顔出しOKというのは意外と国民性なのかもしれないな。

「おれは陳水扁が嫌いだ。息子夫婦だってがっぽり金を手にしているはずさ。それにあの娘…ぎゃあぎゃあわめいてさ、おれは大嫌いなんだよ(笑)」(屋台のオジサン)

北京五輪では女子テコンドーの蘇麗文が一躍臺灣の英雄になった。脚の骨折と靭帯損傷に耐えて奮闘した姿が臺灣全土を感動と賞賛の嵐に包み、連日の報道でその勇姿が映し出された。三回戦で敗退しメダルには届かなかったが臺灣では英雄扱いである。馬英九総統も賞賛のコメントを発し、彼女が車椅子で帰国したときには、空港は熱烈歓迎の人々で埋まった。同じ日の午前中には件の陳致中夫妻が帰国したので、テレビや新聞では「午前中は疑惑の人物が、午後には臺灣の英雄が空港に現れた」という文字が踊っていた。試合直前で負傷退場した中国の劉翔(110メートル障害)にあてこすり、負傷に負けず戦った蘇麗文を賞賛するコラムもあったが、大陸寄りの政策をとる国民党政権下なので控えめな扱いだった。

臺灣ではさまざまな殺人傷害事件や事故が起こっても、よほどの事がない限りモザイク無しで報道する。傷害事件や殺人事件の犯人も顔出し当たり前で、こういうところは日本も見習うといいなあ、と思った。しかし交通事故報道にはいつも驚いてしまう。たとえば交通事故現場に急行した報道クルーは、道路に横たわる血まみれの男に近づいていく。

(もう死んじゃってるのかなあ…)と思って観ていると、インタビュアーが男にマイクを向ける。「どうですか、だいじょうぶですか?」(だいじょうぶじゃないよ)「…うう、痛えよ…なんてこった…ちくしょう…」(まだ生きている)「事故のときは誰が乗っていたのですか?」「おれと友人の2人だ…」まあ迫真の報道であるのは確か(苦笑)

バラエティ番組は揃って日本のそれと(たぶん)同じ構成だと思う。若いタレントや歌手があけすけな恋愛トークを繰り広げたり、ベテランタレントに叱られていたり、スター発掘コンテストがあったりする。若者向けの青春、恋愛ドラマがあれば、中高年向けの歴史ドラマ、歌仔劇(ゴアヒ)もべったべたの愛憎メロドラマも嫁姑ドラマもちゃんとあります。

また臺灣は漢字の国なので字幕を見ていると不思議な気持ちになる。例えば日本だったら若い女性タレントが「私は恋人としかエッチしないわ」というところが、臺灣では「エッチ」というぼかした表現をせず「性行為」と発言し同じ字幕が出る。若い女性タレントがやたらと「性行為、性行為」と連発しているところがなんとも面白い。

原住民チャンネルというのもある。臺灣原住民のアミ族やブヌン族といった南洋系の民族文化を紹介したり、原住民出身のタレントや歌手がトークを繰り広げたり、歌を歌ったりしてなかなか面白い。

ぼんやりと臺灣電視節目を観ているとたまに日本のニュースが流れる。そうかあ、六本木のヒルズ族は「丘族」というのかあ…ここは臺灣…

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