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過去の記憶

お盆休みを利用して山形まで出かけてきた。山形経由で実家に帰るわけだが今回は米坂線の非冷房車輛に乗るのが目的。それは明日の楽しみにとっておいて…今日の最大の目的は奥羽本線の神町駅に降り立つことである。

山形駅から30分足らずで神町駅に到着する。以前山形から新庄経由で陸羽西線に乗ったときにこの神町駅を通過した。車窓から見えるその駅舎の異様さが目に焼き付いた。他の駅舎は新しく建て替えられているか、小さな小屋の無人駅なのだが、神町駅だけは違っていた。まるで倉庫のように巨大で殺風景、その荒んだようななんとも厳しい風体の駅舎なのである。しかも巨大な無人駅。うーん、ここはいつか降りねばならぬ。駅舎を探訪せねばならぬ。そう心に誓ったのでありました。

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神町駅は1901(明治34)年に開業、今の駅舎は戦後に建てられたもので、ものの本によれば戦前は海軍の航空基地が置かれ、戦後は米軍がこの基地に進駐し航空基地内にキャンプを設けたことに始まるという。この駅にはRTO(連合軍鉄道運輸司令部事務所)が置かれた関係で、多くの米軍兵士や物資が輸送され、将校クラスの専用乗降口も設けられた。そのせいかまるで他の駅舎とは様相を異にした、妙にバタ臭い風体の駅舎としても知られている。

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二階の窓の模様もウエスタン風というかなんというか、さらのその窓の上に描かれた「JIMMACHI STATION」という大きな文字も印象的だ。がらんとした待合室はだだっ広いだけではなく、その天井の異様な高さにも驚かされる。その高い天井から蛍光灯が吊り下がっているがそのチェーンも異様に長い。

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真夏の昼下がり、待合室には老婆がひとり椅子に座っていた。かつてはたくさんの陽気な進駐軍兵士がここを行き来し、外套に身を包んだ将校たちが悠然と列車に乗り降りしたのだろう。また多くの物資もここから積み降ろしされたのだろう。そんな光景を、まだ若かったこの老婆は眺めてきたのだろうか。とにかく今は真夏の昼下がり、ここにいるのは私と老婆と携帯電話に夢中の若い娘の三人だけ。プラットホームに立つ私を真夏の太陽がギラギラと照らしていた。

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