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赤めだか

立川談春『赤めだか』(扶桑社)を読む。

雑誌『en-taxi』の連載が本になった。連載中から興奮しつつ読んでいたので、書店で見つけて即購入した。帰りの電車のなかで読み始めたら止まらなくなった。本を持つ手が震える。苦笑爆笑、そしてため息が漏れ涙が滲む。談春といっしょにドキドキする。ホッとする。凄い、凄いぞ、談春。

帯に「サラリーマンより楽だと思った。とんでもない、誤算だった。落語家前座生活を綴った破天荒な名随筆」とあるが、なにより破天荒な談春が凄い。立川談志の高座に衝撃を受ける高校生というのも凄いし、古今亭志ん朝より立川談志のほうが凄いと理解した感性も恐ろしい。落語に賭けた青春などというとなんだか文部科学省推薦みたいだが、もしも文部科学省が『赤めだか』を推薦したとすればその了見やよし。まあそんな酔狂なやつは役人にはいないだろうが。

談春は私と同世代。だから談春の青春時代は私の青春時代だ。私が高校生から大学生、社会人になるまでの時代が強いリアリティとともに心に迫ってくる。この頃私は何をしていたのだろう、と記憶をたぐり寄せ乍ら読む。あの白々しい1980年代が蘇ってくる。いやどんな時代だったなんてことはどうでもいいのかもしれない。私の青春時代(苦笑)が白々しかったなどというのは寂しい。寂しかったとしてもそれは時代のせいではなく自分のせいだ。文章を追うたびにページをめくるたびにそんな思いが強くなっていく。

というわけで今年度随筆ベスト1は『赤めだか』に決定。たったいま私が決めた。四の五の言わずにいますぐ読みなさい。

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