それでも地球は回っている
午後から用事があって都内へ出かけた。用事を済ませてから、ふらりと地下鉄に乗って日比谷線の霞ヶ関駅で降りてみる。
1995年の今日、日本を騒がせていた新宗教の教徒が撒いた劇薬のせいで多くの人が傷つき亡くなった。あの日、私の職場のアルバイトの学生が「父が日比谷線で通勤しているので心配です…」と家に電話していたことを思い出した。
寒の戻りか、冷たい雨と北風の吹く春分の日。霞ヶ関駅のホームにはサラリーマンやOLの姿は少なく、嬌声をあげる若者とゲームボーイに興じる中学生がちらほら。
奇妙に乾いた熱狂の世紀末から夢の21世紀へと時代は移り変わった。地下鉄に劇薬が撒かれても、大地震が起こっても、餃子に農薬が混入されても、西藏で僧侶が殺されても、それでもいまのところ地球は回っている。
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