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狐狸庵先生の渋谷

某月某日
古本屋にて遠藤周作『ぐうたら好奇学』(講談社)を発見。懐かしくて思わず手に取る。ほかにも遠藤周作『ぐうたら生活入門』(角川文庫)、吉行淳之介/開高健『街に顔があった頃』(新潮文庫)、上前淳一郎『イカロスの翼 美空ひばりと日本人の40年』(文春文庫)を購う。

某月某日
本を探しに新刊書店に行く。探していた本は品切れらしく見当たらないので古本屋で探すことにする。都築響一『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(晶文社)、小牟田哲彦『今でも乗れる昭和の鉄道』(東京堂出版)、荒木経惟『さっちん』(新潮社)を購う。『さっちん』は若きアラーキーの魅力あふれる写真が文句なしに楽しい可笑しい。元気の出る写真集だ。

某月某日
近所の古本屋を覗くも収穫なし。もう一軒の古本屋を覗くと、宮脇俊三と原田勝正が編集委員を務めた『全線全駅鉄道の旅シリーズ』の端本があった。その中から思い入れのある路線部分の『東北2800キロ』(小学館)、『奥羽・羽越1700キロ』(小学館)を購う。昭和五十年代半ばの本なので国鉄時代の写真がふんだんに掲載されていて楽しい。


私が中学生の頃、家に遠藤周作の『ぐうたらシリーズ』があって熱心に読んだ。正直、子どもにはよくわからない大人のシャレたユーモアと、子どもにもわかるくだらないユーモアが混在して、楽しく読んだものである。今になってまた読み返したらこれが実に面白い。面白いと同時にユーモアのなかに人生の機微と哀感を描いた随筆が胸にしみてきた。

昭和三十年代の渋谷の街を舞台に綴られる随筆など、これぞ名文というすばらしいものであった。田舎の中学生にはぜんぜんわかるはずもない。だいたい渋谷がどういうところであるか知らないのだから。それでも大人になって上京してから渋谷を知り、渋谷を徘徊して酒を飲んだり飯を食ったりするようになった今、ひとつひとつの文章が心にしみてきて心地よい。遠藤周作が駒場の借家に暮らしていた昭和三十年代の話である。

この頃遠藤周作は三十代半ば、今の私よりずっと若かった。それでいてこの大人ぶり…我が身を省みて悄然としてしまう。


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