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明るく陽気に行きましょう

月イチ開催の演藝研究會例会で、浅草演藝場に出かける。ここのところずっと新宿末廣亭かホールでの落語会だったので、浅草に来るのは実にひさしぶり。田原町で演藝研究會會長と落ち合い、演藝場近くの蕎麦屋で無駄話。最近は、仕事がだんだん厳しくなってきたなあという愚痴ばかりである(苦笑)。

演藝場に入るとたくさんの客が入っていて、舞台では国分健二が物真似漫談を繰り広げていた。高倉健の映画を観た後は、みんな健さんになりきってしまう、という使い古されたネタだが、いつ聴いてもおかしい。桂南なん〜三遊亭圓雀の落語に続いて、若手漫才コンビのナイツ登場。内海桂子師匠の弟子ということだが、正統派の型を守り乍らも実に面白い。テレビに氾濫する漫才もどきのエセ藝人よりはよっぽど良いな。ベテランの三遊亭茶楽が『宮戸川』を上品に演じて仲入り。

三遊亭遊吉〜春風亭美由紀(三味線漫談)に続いて、これまたベテランの神田松鯉(講談)が河内山宗春ネタを語る。いつも乍ら渋い声だなあ。この人の魅力は釈台にちょっともたれて、客席に近いところで語るところ。物理的な距離ということではなく、場末の釈場のような身近な距離感覚を醸し出すところだ。四角張っていないところが良い。小さな会場でじっくりと聴きたい藝人である。太鼓持ちの匂いを全身から発する桂歌春が、軽妙に『垂乳根』を演じて笑いを取ったあとで、いよいよ本日のお目当て、謎の藝人ぴろき(ギタレレ漫談)登場。

故東八郎門下ということだが、牧伸二のウクレレ漫談とはひと味もふた味も違う。牧伸二もあのくだけた雰囲気で、かつてはお茶の間の人気者だったが、あれはあれでよく見るとかなり強烈な藝人である。それでもラメ入りの派手なスーツとはいえ藝人としては正統派。それに比べて、派手なチェックのズボンに白いブラウス、丸い顔に丸眼鏡、髪の毛はピンヘッドのぴろきは、どう見ても奇妙奇天烈としか形容できない。

ギタレレ(ウクレレよりやや大きめのギター)を爪弾き乍ら、自虐的なネタをのんびりと語る。キメのフレーズは「明るく陽気に行きましょう〜♪」會長も「ぴろきは、浅草でウケルのかなあ…」と心配していたが、それでも最近はコアなファンがついているようで、客席でもぴろき目当てと思われる若い客がちらほら。出番が八時という、番組のなかでも良い時間帯に出させてもらえるということは、それなりにぴろきの藝がウケルと席亭が踏んでいるのだろう。

演藝場にぴろきの醸し出したゆるい空気が充満したあと、ベテランの三遊亭遊三がいつものように豪快に漫談を喋り、ボンボンブラザースが絶妙の至藝を披露し、本日のトリは桂幸丸。『野口英世物語』という新作を語って幕。だらだらと演藝場を後にして、浅草から地下鉄で上野に出て、アメ横近くのもつ鍋屋で反省会。

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コメント

行動範囲が広いですねえ!
神田松鯉さんだったら、自宅(確か狛江だったかな)で定期的に会を開いていましたよ。東京かわら版に載っているはずです。
ぴろきは何回か笑点で見ました。なんかしみじみしますよね。

日々是好日さま
松鯉師は狛江にお住まいなんですか? 江東あたりにお住まいのイメージですよね。落ち着いたらかわら版をチェックしてみます。なにしろいま猛烈に忙しいもので…
ぴろきは脱力系、とでもいうんでしょうか。力が入ってないところがよかったです。

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» 三味線? [b-shark.biz]
こんなのもありますよ。 [続きを読む]

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