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鉄道と私

車輌マニア、寝台車マニア、特急マニア、地下鉄マニア、蒸気機関車マニア、撮影マニア、録音(走行音・アナウンス)マニア、駅舎マニア、線路(廃線含む)マニア、乗車マニア、時刻表マニア、乗車券マニア、鉄道グッズ蒐集マニア、鉄道模型マニア、駅名標示板マニア、駅弁マニア、制服マニア、海外鉄道マニア…世にはさまざまな鉄道マニア(以下、鉄)が存在する。乗車マニアには、JR私鉄全線をすべてに乗ることを目指したり、なかにはすべての駅に降りることを目指すというつわものまでいる。先日はスイッチバックマニアのサイトを発見。ディープな世界だ。

思えば昔から鉄道や踏切が好きな子どもだった。とっくに廃止されてしまった新潟交通電鉄の路面電車にも郷愁を感じる世代だ。あの湘南カラーみたいな緑と黄色の車輌! ちなみに緑とオレンジの湘南カラー車輌も、3/18のダイヤ改正にともない東海道線から姿を消した。

子どもの頃、私は新潟平野の一角に住んでいた。遠くに羽越本線がまっすぐに走っており、夜中に目を覚ますと貨物列車の走る音が遠くから響いてきた。線路は遥か遠くにあるのに、あたりにはただ水田が広がっているだけで音を遮る建物がまったくない。ガタンゴトンというレールの音が、深夜の澄んだ空気を通して真っ暗な部屋のなかまで響いてきた。

北へ向かう貨物列車、南へ向かう貨物列車。あの貨物列車には何が積まれているのだろう。機関士はどこへ向かうのだろう。あの列車に乗れば明日の朝には何処へ着くのだろう。そこにはきっと私のような子どもがいて、朝焼けの信号所を通り過ぎる貨物列車を眺めているのだ。布団のなかの私は暗闇のなかにそんな光景を想像し、ガタンゴトンというレールの響きを聞き乍ら、いつしか眠ってしまうのであった。

私は時刻表を丹念に読んで鉄道に乗るのが好きな、いわゆる「乗り鉄」である。私の鉄行動を分析すると「時刻表を読み、乗車計画を立て、2つ以上の路線に乗ることを厳守し、魅力的な駅舎があれば見物し、余裕があれば駅弁を食べる」という点に集約される。これ以外の事象にはほとんど執着しない。また全国鉄道制覇などということも考えていない。せいぜい関東甲信越の鉄道路線を乗りつぶせばいいや、くらいなものだ。水木しげる風に言えば「なんと中途半端な野望であろう!」

私はローカル路線廃止最終運行だの、○○形車輌最終運行だの、そういうイベントにはほとんど行かないが、それでもときおり目にする一部のバカ鉄の行動にはいつも驚かされる。ローカル線の終焉を思い乍ら、あくまで「鉄的にはふつうに」乗車している人がほとんどだろう。しかしなかには度を越したバカ鉄が必ず存在する。

今回の鹿島鉄道騒ぎでも、撮影するために乗降を繰り返して発車を遅らせたり、どうみてもそこは個人の敷地内だろう、という場所で三脚を構えたりしていた。なかには駅員や乗客に注意されて逆ギレしたりするバカもいる。車輌のなかで三脚を立てるな、そこのバカ鉄! いやはや凄いものである。こういうバカ鉄は心ある鉄から思いきりバカにされている。

鉾田でタイ焼きを焼いていたオバサンは、陸続とやってくる鉄をさばくのに必死の形相だったが、そのオバサンに向かって「いつもより忙しいんですかあ?」「初めて来たんですけど、美味しいですねえ」などと、のんきに話しかけていく鉄には呆れた。オバサン忙しいんだってば。そういうときは黙って買って帰りなさいね。オバサンと会話したかったら廃線が決まる前に来なさいね。ただでさえ鉄は迷惑がられているんだから、静かに整然と乗車しようね。

鹿島鉄道の駅員さんたちも、度を越した鉄を迷惑に感じているのだろう。乗ってくれるのはありがたいけど、もう廃止は決まったことだし、それより沿線住民に迷惑がかかったり、思わぬ事故につながったりしないよう、きっと普段にもまして気を遣っていた。まあそれでも少しでも売り上げは上がるし、最後まで正常運行に努めようとしているのである。廃止の1ヶ月前でこの騒ぎだから、きっと最終運行日(3/31)はたいへんなことになりそうだ。

Dsc01624

オレンジカラーの中央線201系も引退の日が近い…(JR中野駅にて)


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