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チベット人として生きるということ

国境を越えて亡命するチベット人を、中国人民解放軍兵士が狙撃する衝撃的な映像。

http://www.youtube.com/watch?v=hXC5RxhZUYw&eurl=

亡命チベット人は生き仏であるダライ・ラマ14世を慕って雪原の高峰を徒歩で進んでいく。仲間が倒れてもその歩みを止めることはない。

もともと中華人民共和国が建国された1949年以降、中国共産党政府(以下、中共)はチベットは中国の一部である、という従来の主張を根拠にしてチベットに侵攻した。チベット人は独立を望んでおり中共の支配下になることに反対であったが、結局は中共の軍事力に屈し現在の西藏自治区が成立した。中共はチベット人がチベット仏教を信仰することを認め、社会主義化は強要しないといったにも関わらず、周辺地域(雲南省、四川省、青海省)では社会主義化を押し進めた。

中共に対する不信感から西藏自治区で反中国運動が盛り上がり、1956年には武装蜂起を開始した。これがいわゆるチベット動乱である。結局中共はチベット人の武装蜂起を制圧し、ダライ・ラマ14世はインドへ亡命し、一説には十万人以上のチベット人がダライ・ラマ14世を追ってチベットを脱出した。結局中共は宗教弾圧を継続し数知れぬ寺院や仏像が破壊されたという。

現在でも中共はチベットの独立を認めず西藏自治区という扱いでお茶を濁しているままだ。いくら中共が唯物主義で宗教の弾圧を押し進めたとしても、チベット人の人生は宗教(チベット仏教)と不可分である。宗教は政治を動かし、政治を恐怖させ、政治を超える。だからこそ中共は、われわれは(かたちのうえでは)完全制圧していませんよ、自治を認めていますよ、と世界に向けてアピールしているのである。

現在中国国内には西藏自治区のほか、内蒙古自治区、新彊ウイグル自治区、寧夏回族自治区、広西チワン族自治区と、ぜんぶで5つの自治区を有している。世界地図を広げて中国を見てほしい。これら5つの自治区が独立してしまったら、中国人(漢族)の国家が驚くほど小さくなってしまうことがわかるだろう。中国が抱えている問題は臺灣独立だけではない。国内における自治区の支配を中共がいかに重要視しているかが想像できるだろう。そのくせダライラマ14世がノーベル平和賞を受賞したときは国内ではこれを完全に黙殺し、国外に対しては異議を申し立てたことはよく知られている。

極寒のヒマラヤを(チベット人にとってはなんてことはないかもしれないが)黙々と歩いて国境を越えるチベット人が抱える苦悩は図り知れない。世界を眺めてみれば平和などという言葉がそらぞらしく感じられる。諸行無常。

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コメント

チベットの人が海外に渡航する際、無国籍扱いだと言う話を聞いたことがあります。
中国人であると自ら認めれば中国人としてのパスポートを取得できるが、それを認めたくない場合、チベット人としてのパスポートがこの世に存在しないので無国籍扱いになる、と言うような話を聞いたことがあります。
テレビによく出演する某教授も無国籍とか・・・。

へえ、そうなんだ。テレビによく出る(私、テレビ観ないけど)あのペ○・ギャ○○さんですか?
ところで日本シリーズ観てる? 谷繁がいるから小田の出る幕はないんだろうなあ、、、ちょいと残念。

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