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家元ゴキゲンなり

昨日は横浜にぎわい座へ行った。

演藝研究會會長と待ち合わせて会場に入る。今日は柳亭市馬の落語会なのだが、タイトルを「落語と昭和歌謡」という。市馬は衒いのないスケールの大きな落語を聞かせる柳家小さん門下の逸材。しかも懐メロの巧さでは落語界の名手?川柳川柳師匠の牙城に迫る勢い。昭和歌謡を愛してやまない立川談志に気に入られて、東京MXテレビでもちょいちょい歌わされている。というわけで作家の吉川潮(落語立川流顧問)のプロデュースにより、今日の会が実現したということである。なにしろ談志がゲストで来るというのだからすごい。何しに来るんだって感じ(笑)。

まずは市馬で「高砂や」、謡いが随所に入って気合いじゅうぶん。続いて談志の「短命」、お馴染みの艶笑落語だが今日はいつもよりバージョンアップ。エロ度高し、客席大爆笑。ゲストで来ても手を抜かないということは、今日はよほどご機嫌がいいのだろう。

落語の後はお待ちかね昭和歌謡ショー。電子アコーディオンをバックに朗々と歌う市馬の嬉しそうなこと。心なしか緊張しているらしく、それもそのはず、柳家小さん一門の兄弟子であり、落語立川流家元であり、市馬の落語……はともかく歌のセンスを認めてくれた談志が来ているのである。東海林太郎、藤山一郎、ディック・ミネ、伊藤久雄、三波春夫、三橋美智也、、、昭和歌謡を歌いまくり、随所で談志がコメントと解説を入れまくり、客席のジジババ大喜び。ディック・ミネの全盛期と晩年を歌い分けるあたりなど藝が細かい。伊藤久雄の歌も「イヨマンテの夜」ではなく「建設の歌」(名曲!)という選曲の妙、このへんが談志のツボにはまった所以であろう。最後は談志の演出で、伝統的な歌謡ショーのエンディングを再現。家元、よほどご機嫌だったようだ。

最後は「寝床」で、ここでも悠々と高座をつとめて笑わせる。ひさびさに柳家流の滑稽噺をたっぷりと楽しませてもらった。

今日は昼からバスに乗って川崎市市民ミュージアムへ。「名取洋之助と日本工房[1931-45]:報道写真とグラフィック・デザインの青春時代」展の最終日。名取洋之助という写真家について私が知っていることは殆ど無い。詩人の草野心平が名取洋之助とジャンケンをして、負けた方が料理を作るという遊びをしていた、という随筆でその名を記憶しているだけ。いま手許にその本が見当たらないが『わが生活の歌』(現代教養文庫)に収録されていたはず。昭和モダニズムの香り高い写真とグラフィックデザインの展示がみごとだった。名取洋之助は木村伊兵衛と双璧を為し、あの土門拳は名取の弟子だったという。

別室の展示を眺めていたら第1回名取洋之助写真賞を受賞した、清水哲朗という若い写真家の展示がとても素晴らしくて感銘を受けた。モンゴルの首都ウランバートルでは、近年貧富の差が広がり失業者が増加している。家出をした子どもたちがストリートチルドレンと化して、路上やマンホールに住みついて社会問題になっている。マンホールの下に狭い空間があって、そこに縁もゆかりもない子どもたちが何人も暮しているのだ。大草原と放牧の国というモンゴルしか知らない私たちに衝撃を与えてくれる写真。思わぬ収穫だった。

http://www.jps.gr.jp/news/2005/20050914/20050914.htm


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