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名古屋へ行ってきた

出張で名古屋へ行ってきた。

新横浜駅にて同僚のA君と待ち合わせ東海道新幹線で名古屋へ向かう。名古屋といっても十年ほど前に一度、知り合いの結婚式で来ただけ。しかも日帰りで帰るという慌ただしさで名古屋らしさなぞは全然味わっていない。だから私にとってはこれが初めての名古屋行である。まずは昼飯、ということで駅ビルの食堂で鰻のひつまぶしを食べる。重箱にたっぷりのひつまぶし、肝吸い、味噌汁(もちろん赤味噌)。なぜか大きめの徳利が一本ついている。「これは何でしょう?」「たぶん、最後に茶漬けにして食べるための出汁じゃねえか?」全然グルメじゃない無粋ものだからしかたがない。

名古屋といっても出張先は知多半島なので、名鉄特急でごとごと揺られて現地へ。うっすらと曇りがちの名古屋市内に比べて知多半島はピーカンの晴天。当然暑いことこのうえない。用事を済ませて名古屋市内に戻る。ホテルまでの道すがらあまりの蒸し暑さにA君とふたりでへとへとになる。「いやあ、やっぱり暑いっすねえ、名古屋」「この異常な蒸し暑さは臺北の街に似ているなあ」名古屋初心者は勝手なことを言い乍らホテルに荷物を放り込み街へと繰り出した。

まずは世界の山ちゃんを目指して歩き出す。世界の山ちゃんというのは手羽先で有名な居酒屋。名古屋では何を食べてくればいいのか、という質問に名古屋人のM嬢曰く「そうねえ、味噌カツ、味噌おでん、味噌煮込みうどんにひつまぶしなんかでいいんじゃない、あ、そうだ、手羽先も食べてくるといいよ」と言うくらい手羽先は有名らしい。最初に向かったのは世界の山ちゃん女子大前店。山ちゃんキャラクターとキャッチコピーがうるさいくらい夜の街で自己主張している。


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ところが店に入ると客が並んで待っている。「平日の夜だってのにもう満員ですか?」「名古屋人はそれほど手羽先が好きなのかねえ」しかたがないので別の支点に行ってようやく酒にありつくことができた。酷暑の一日を過ごした後に飲む生ビールは涙が出るほど美味しい。名古屋は生ビールを飲むには最適の街かもしれない。というわけでこれが幻の手羽先、土手煮込み、味噌串カツ。


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小ぶりの手羽を揚げてスパイスを効かせた幻の手羽先は実に美味しい! うーん、ビールが進む。味噌串カツも土手煮込みも美味しいのだが、それでもこれだけの赤味噌でもうお腹いっぱいという気になる。名古屋人はこんなに赤味噌が好きなのか。いい心持ちになったところでふらふらと夜の街を彷徨う。仕上げに飛び込んだのが小さなカウンターのみのうどん屋。カウンターに座ってカレーうどんを注文。なぜかほとんどの客がカレーうどんを啜っている。やがて出てきたカレーうどんを見てちょっと驚いた。

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まるでシチューのような白っぽいカレーがうどんを覆い隠している。白味噌でも使っているのか? それとも小麦粉か? 甘い味だったらちょっと嫌だなあ。ところがこれがなんとも絶品のカレーうどんだった。見た目と違ってしっかりと辛くてスパイシー。カレーにまみれた油揚がちょうどいいアクセントでまた美味しい。うどんもモチモチと腰があって美味しい。もちろん出汁も美味しい。おそるべし名古屋のカレーうどん!

時間はまだ九時をちょっと回っただけだというのに、A君は私より十歳以上も若いくせにもう疲れて眠たいと言ってホテルに戻ってしまった。それでも私は汗にまみれて地下鉄に乗り大須観音へ向かう。名古屋に来たら大須演藝場に行かねばならぬ。夜とはいえど大須演藝場を詣でなければ演藝研究會の名がすたる。

さすがにくたびれてはいるのだが汗をかきかき大須の街を経巡り、裏通りにひっそりと佇む大須演藝場にたどり着いた。今日の興行はとっくに終了しているが、いい具合に古びた昔ながらの演藝場だ。番組表を見ていて気になったのがそっくりショー〜なごやのバタやんなる御仁。ギター抱えて「オーッス!」と登場することは想像に難くないが、うーん一度はこの目で見てみたい藝人だ。柳家小三亀松、天魔(マジック)、上野千春(演歌)、雷門獅篭、雷門福三(落語)、ジギジギ(夫婦漫才)、、、うーん東京や大阪だけが藝能界ではない。名古屋には名古屋の藝能界があるのだ。いつかはこの目で観なければいけないな、と固く決意する大須の夜であった。

年季を感じさせる大須演藝場の上に、丸い月がぽっかりと浮んでいた。

※後で調べたら雷門獅篭は立川流を破門されて消息不明になっていた立川志加吾だった。志加吾は破門後、名古屋在住の落語家である雷門小福の弟子になって、この大須演藝場を拠点に活動中とのこと。

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