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デキる八百屋

買い物の途中で八百屋に寄った。いつもは仕事帰りに駅近くのスーパーマーケットなどで買うことが多いのだが、今日は休みでもあり駅まで歩くのもめんどくさかったのである。

この八百屋ときたら、いったい戦後の闇市時代からあまり変わっていないのではないか、というくらいの小さくて古くさい店。なにしろいまだに店内(というほどのものではないが)の照明が裸電球。夕方に通りかかると薄暗闇のなかにぼんやりと灯が見え、年季の入った木製の棚にキャベツや長ネギ、ピーマンが無雑作に置いてある。この棚の微妙な傾き加減が年輪を感じさせて、まるでつげ義春のマンガのような雰囲気の八百屋なのである。

いつ潰れるかと思っているが、ときどき近所の婆さんがホウレン草などを買っているので、お馴染みさんもけっこういるのであろう。ここには六十がらみの気の良いオヤジがいて、店の奥の居間には八十過ぎとおぼしき白髪の爺さん(父親?)がいつも呆然と座っている。この爺さんが店に出ることはめったになく、いつも気の良いオヤジが対応してくれる。

今日も店先でいろいろ野菜を眺めているとオヤジが出てきた。生の唐辛子が欲しかったのだが店頭には置いてない。ここには置いてないだろうなあと期待もせず、オヤジに「唐辛子ある?」と尋ねてみた。するとオヤジが「ああ、唐辛子? 生の? ああ、たしかここに」と言って、なんと店の奥から唐辛子を引っ張りだしてきた。しかもスーパーマーケットではあまり置いていない生の鷹の爪。乾燥したものはよく見かけるが生の赤唐辛子はなかなか見ないのでちょっと吃驚。特に値付けをしていないらしく「どれくらいいるの?」 と言うので「そうねえ、10本くらいもらおうか」と答える。

ついでに2個で150円のトマトを買おうとしたら箱に1個残ってしまった。するとオヤジが「あれれ、1個残っちまったナ、まあいいか(笑)」とめざとく言う。なんだかその物言いが引っかかって「じゃ3個もらうよ(苦笑)」と言うと、待ってましたとばかりに「そうかい、悪いねー(苦笑)、ほんじゃ3個で175円でいいよ、残しちゃもったいねえから、その代わり唐辛子はオマケしときます。頼んで(トマトを)買ってもらっちゃったからね」滅多に見ない鷹の爪をまるで私を待っていたかのごとく用意し、しかもトマトを飄々と売りつくすしたたかさ。うーむ、おぬしただのネズミではないな?

長茄子、トマト、鷹の爪を買ったので、今日はトマトと茄子のパスタ・アラビアータを作って食べた。

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