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快楽亭ブラックという噺家をご存じか? 

アメリカ人の父と日本人の母のあいだに生まれたハーフ。見た目はガイジンだが英語はまったく喋れない。立川談志門下で改名に次ぐ改名を重ね名をあげる。これも古今亭志ん生の改名16回という記録を破るための師匠の命令。その藝名も立川レーガン、立川レフチェンコ、立川丹波守、快楽亭セックス、立川マーガレット、、、バカバカしいにもほどがある。

立川平成を経て二代目快楽亭ブラックを襲名して真打昇進。現在に至る。明治時代に実在した初代は正真正銘の英国人で、流暢な日本語を駆使して噺家として活躍した藝人。極東の小国で藝人になったばっかりに、家族から見放されたというから凄い。それでも噺家として一生を終えたというから、かなりおかしな人だったのであろう。

その生き方も破滅型の典型。前座時代に師匠の金をつかいこんで破門される。そのあと、上方へ流れて桂三枝の弟子になり桂サンQを名乗る。またしてもふらふらと東京に舞い戻ったところで談志一門の落語協会脱退騒動。昨年は多額の借金が原因で妻に離婚を言い渡され、ついでに落語立川流を除名され天涯孤独となる。

不幸は更に続き、秋には心筋梗塞に大動脈瘤解離を併発してラジオ出演後に倒れ生死の境を彷徨った。そして奇跡的に復活したいま、生まれ変わった気持で落語道に精進、、、するわけがない。藝風はまったく変わらず、それどころか堕ちるところまで堕ちたことで肝が据わったのか、ますます公共の電波に背を向け続けて大活躍だ。快楽亭ブラック、このへんが並の噺家ではない所以である。

噺家としてはまったくといっていいほど売れなかったので、風俗レポーター、映画評論家で小銭を稼いでいたこともある。ことに狂的な日本映画フリークで年間400本近い日本映画を観ていたことは有名。一時期は名画座に行けばブラックがいる、と言われたほど。また芝居通としても著名。この十年くらいのあいだにめきめきと売り出して、その過激なネタで一部では熱狂的なファンがついている。

とにかくエロ、SM、スカトロ、皇室など、ありとあらゆるタブーをネタにしているため、出入り禁止になった寄席や劇場は数知れず。公共の電波でその藝を披露することは不可能。寄席に行くかCDを聴くしかない。蒸し暑い夜に、限定版CD『快楽亭ブラック猛毒十八番・借金男シリーズ』を聴いていると、笑いが止まらなくなり酸欠寸前。いまどきこれほど破滅的な藝人がいるかと思うと、まだまだ未来に希望が持てるというものである。

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