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サヨナラダケガジンセイダ

岡田真澄死去。享年70。

日活映画黄金時代に缺かせない名脇役だった。『幕末太陽伝』でファンファンは青い目の番頭を演じていた。『銀座二十四帖』でファンファンはキザなプロ野球選手を演じていた。『嵐を呼ぶ男』では洒脱なベース奏者を、『狂った果実』では湘南の軟派で複雑な性格の青年を演じていた。バーテンに英語でオーダーを尋ねられ(外国人だと思われたのデス)、とぼけた顔で「焼酎」と答えるのが可笑しかった。若い頃はヒョロリとしたガイジンだったのに、晩年はスターリンそっくりに変貌して可笑しかった。

唐沢俊一によれば「コペンハーゲンにある人魚姫の像のモデルは、岡田真澄の母方の親戚」だそうである。ついでにファンファンとはジェラール・フィリップの役名が由来だそうな。

米原万里死去。享年56。

週刊文春に連載中だった書評コラムのなかであるとき(昨年だったかな)ガンであることを告白したときはちょっと驚いた。抗癌治療の本(なかにはかなりアヤシゲなものも)をいくつもとりあげ、それぞれをみずからの身体と症状をもとに“書評”するという荒技を披露。つい最近も読んだばかりだったのに、、、最期まで骨太な女性だった。

米原万里の存在が一躍クローズアップされたのはソ連邦崩壊のときだった。ゴルバチョフ大統領やエリツィン大統領の同時通訳を務めていた姿はいまも鮮明である。思うに同時通訳者がクローズアップされるのは、その国家が世界的に大きな政変に見舞われたときだ。日本の社会主義が衰退するにつれて、ロシア語の翻訳者、同時通訳者は次第に影を潜めていき、米原万里も知る人ぞ知る存在であった。それが、二十世紀最大の事件のひとつであるソ連邦崩壊というタイミングに、これまた実力と個性の際立った米原万里の存在がみごとにシンクロした。これがもう十年早くても遅くても、米原万里の人生はいまとはまったく違うことになっていただろう。

人、これを運と言う勿れ、運も才能のうち。

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