2020年9月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
フォト
無料ブログはココログ

最近のトラックバック

« 熱海の海岸、散歩して(4)〜バカは死んでも治らない | トップページ | 田村高廣=『泥の河』=マルセ太郎 »

フランキー堺もチョイ役で出演

家でぼんやりと『嵐を呼ぶ男』のDVDを観る。

あらためて感じたことだがこれは日本映画の伝統である母子モノ。母親=小夜福子はヤクザなドラマーの兄=裕次郎を嫌い、真面目な音楽家志望の弟=青山恭二を偏愛している。母が銀行員=固い職業になってほしいと思っていた弟は、兄を英雄視して音楽家=ヤクザな仕事に足を踏み入れようとしている。しかし最後に母は、弟の栄達を願ってみずからの才能を封印した兄の気持を覚って懺悔する。

ローワークラスの裕次郎とアッパークラスの北原三枝、岡田真澄兄妹との対比。かたや五反田のオンボロアパート、かたや自宅にスタジオまである高級住宅だ。(朝食はフレッシュジュースにトースト!)今流行りの下流社会なんてのが当たり前だった時代だね。

この映画が純粋に面白いのは前半。裕次郎がドラムを叩いてクラブやキャバレーを渡り歩き、ネオンぎらぎらの世界でドロドロと蠢く有象無象の連中、、、北原三枝(女性マネージャー)や金子信雄(胡散臭いジャズ評論家)などが登場し、ドラム合戦で頂上に登り詰めるまでだ。後は母子モノ、浪花節、愛憎劇に雪崩れ込んでいく。まあそのあたりが映画として大ヒットした大きな理由でもあるのだが。

よくよく考えると「ドラム合戦」てのも凄い。要するに drum battle を和訳したらドラム合戦なんだが。「おいらはドラマー、ヤクザなドラマー♪」おいおいそれじゃドラム合戦じゃねーっての(笑)。ちなみにドラム合戦の吹き替えは天才ドラマーと言われた白木秀雄(笈田敏夫の吹き替えはフランキー堺という説がある)。ついでに笈田敏夫側のサックス奏者は若きスリーピー松本英彦だ。

映画の最後、青山恭二がシンフォニックジャズを指揮する場面で、精悍な表情でドラムを叩いているのが白木秀雄。日本一のジャズドラマーとしてスターダムを登り詰め、最後は落ちぶれ果てて安アパートで孤独死。発見されたとき死体はすでに腐乱していたという、まさに天国から地獄に堕ちた男だ。こっちのほうがよっぽど凄い。

« 熱海の海岸、散歩して(4)〜バカは死んでも治らない | トップページ | 田村高廣=『泥の河』=マルセ太郎 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: フランキー堺もチョイ役で出演:

« 熱海の海岸、散歩して(4)〜バカは死んでも治らない | トップページ | 田村高廣=『泥の河』=マルセ太郎 »